神様、アリス様、マーティン様

やたら打ちまくっているように思えますが今日で.281、今月も.321でそこまで爆発的なわけでもなく、しかしマーティンの目覚ましい活躍が続きます。
得点圏打率も.276ですから印象が強いのはやはり一発、今日もボール気味の低めを上手くすくい上げて中村稔に白星を届ける豪快なアーチは3試合連続でチームトップの11号は効果的なところでのものが多く、トータルでは.256と抑えているだけにオリックスからすれば誤算でしょう。
三振も多いですが四球もチーム最多で出塁率が高いのも安田、井上と並ぶクリーンアップではいい仕事ができていて、二番に起用されたときには驚きましたし今の中村奨の状態であればどちらがいいかが難しくもありますが、どちらであれ四番、五番の前に置くのは正解でした。
チャンスメーカーにもポイントゲッターにもなれるマーティンがここにきて広瀬アリス似でブレイクは以前から言われていましたが、先月は「マーティン選手、、似ているのか、、」だったものが今月に入ってから「うん、これは、私。笑」と公認されたのがきっかけでしょう、この旬が長く続くことを願います。

中村稔が先発初勝利

昨季にプロ初勝利は中継ぎでしたので、念願の先発での白星を手にした中村稔です。
これまでの柿沼ではなく田村とのバッテリーは外中心でその効果があったようにも思えませんでしたが、右打者の外へのボールが内に入ってしまったのが結果的にいいアクセントになったのはオリックスが相手だったにせよ、見た目よりは押し込めていたストレートがあってこそでしょう。
それでカーブ、スライダー、そして亜細亜ボールが活きていましたし、そういうところでは田村が上手くリードをしていたと思います。
4四球はいずれも二死からだったことで傷口が広がらず、小島と同じく苦手な左打者を並べられながらも自己最長最多の6回90球での1安打零封は見事でした。
球数だけで言えば七回もいけたでしょうが六回があんなでしたのでお疲れ様は妥当でしょう、大事な代わり端をピシャリと抑えた唐川も隠れたヒーローです。
たまにやらかすハーマンにはヒヤリとさせられましたしベンチで見守る中村稔も生きた心地がしなかったでしょうが、しかしT-岡田、伏見とパワーピッチでねじ伏せて、狙ったわけでもないでしょうが低めを求めすぎずに高めの威力が活きたのは前日のK-鈴木と好対照でした。
押し出しで同点かと思わず声が出てしまったボールを続けて振った伏見は、あれが低めであれば手を出していなかったでしょう。
そして万全を期しての益田での締めくくりは明日が移動日ではあるにせよ、現時点での最高のリレーで中村稔に感謝の念のベンチだったと思います。

安田が履正社対決を制す

やたら履正社の先輩後輩、四番対決に実況がこだわっていましたが、一回り若い安田が制しました。
同じく数少ないチャンスを潰しての最終打席、ともに申告敬遠で満塁のチャンスにT-岡田はファールフライに倒れましたが安田は見事な2点タイムリーです。
ここのところは疲れが見え始めている安田ですがボールは見えていますしファールで粘れるようになってきましたから、大変でしょうがここが正念場です。
値千金では語れないぐらいに殊勲のツーベースも追い込まれてからのスライダーをカットしてその前に空振りをしたストレートを引き出した形になり、逆方向に強く叩く、左腕の外のボールにお手本のようなバッティングでしたしあそこまで飛んだのにも驚きました。
それにしてもT-岡田のミスショットは安田のグラブに、安田の打球はT-岡田の頭上を越えていき、巡り合わせとは面白いものです。
それだけに安田に代走を出したのがどうにも腹立たしく、勝利に貢献をしたのですから最後の瞬間をベンチで迎えるのかグラウンドで迎えるのかではかなり違うでしょう、痛いの痒いの言わずにの哲学よりも鳥谷愛の強さをまざまざと見せつけられた思いです。
T-岡田の飛球への追い方が危うかったのと角中への守備固めが理由でしょうが3点リードとなればこれも井口税と諦めるしかないのか、それであれば見事に決めはしましたがバントは名手柿沼に任せての福田秀でなければどこか中途半端で、またラッキーヒットにはなりましたが自分であれば代打菅野でした。
とにもかくにもKOでも土を付けられずのアルバースを2安打での初白星は大きい、伸びのあるボールをねじ込まれ、振り遅れていただけに価値があります。
ちなみに中村奨の打球にまたしてもセカンドに戻りかけた岡はどのみちホームを狙えるものではなかったにせよ、野手のポジショニングを確認していないのか判断がチョロいだけなのかは分かりませんが、先日のあれがミスではなく岡そのものだったことを裏付けてしまったのがあまりに哀しすぎます。
初回の角中のそれも酷かったですがこればっかりはセンスが絡んでくるので練習でどうこうできるものでもないでしょうから悩ましく、闇は深いです。

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◆8月9日(日) オリックス−千葉ロッテ12回戦(ロッテ10勝1敗1分、13時、京セラドーム大阪、4,955人)
▽勝 中村稔 6試合1勝
▽敗 アルバース 7試合2勝4敗
▽本塁打 マーティン11号(アルバース)

▽バッテリー
千葉ロッテ 中村稔、唐川、ハーマン、益田—田村
オリックス アルバース、ヒギンス、山田、吉田凌—若月、松井雅

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