開幕前の現在位置

千葉に戻るまでに明日から大阪での試合がありますが、その明日からはオープン戦になりますので一つの区切りとなります。
何が変わるかと問われれば勝っていても九回裏があったりDHをたらい回しにできたりと両チームで合意をすれば柔軟にルールを変えられる練習試合に対して、オープン戦では公式戦と同じルールで井上がルーキーイヤーに首位打者を獲ったように記録も正式なものとして残るといったところでしょう。
調整という意味では練習試合としてこなした方が現場としては都合がいいような気もしますが、開幕に向けて気持ちを引き締めるタイミングではあります。
そんなこんなでここまでの数字を拾っての中間決算を、詳細なスコアテーブルが見当たらないので中継を見ながらの拾い上げだったり自責点が自己判断だったり、はたまた計上漏れやミスもあるかもしれませんがそこは手作業なのでご容赦のほどを、投打ともに分母が小さくまた相手もレギュラーぞろりではないのであくまで参考程度にしかなりませんがそれでも選別への重要な要素ですからそれなりに意味はあるだろうと、あれこれ総花的にだらだらとまとめてみました。

新陳代謝が進みそう

投手陣はほぼほぼ順調です。
石川や美馬など宮崎から合流した先発ローテを担うべき面々はまだ球数、イニング数が少ないのがあれですがしっかり強いボールを投げられていて、二木、小島まではほぼ確実、昨季と同じく逆春になっている岩下もボールには力がありましたので当確とまではいかずも現時点での五番手候補筆頭と思われます。
チャレンジ枠になりそうな六番手は中村稔、大嶺、有吉、ルーキー鈴木、そして育成枠の本前が争う構図ですが気迫が表に出る有吉と伸びのあるストレートで進境著しい本前が一歩リードか、今後のピッチング次第で五番手を狙えるところまで上がれるかもしれません。
内を攻めきれない中村稔、期待はしてもまだ計算はできない鈴木がややそこから遅れて、大嶺は5回6安打3四球と走者を背負いすぎで脱落でしょう。
気になるのは1球も投げなかった古谷で2試合の雨天中止がありましたので噛み合わなかっただけかもしれませんがそれでも投げさせるところはあったはずですから怪我でなければいいのですが、本来であればここに絡んでこなければならない三年目の反攻が待たれます。
中継ぎ陣では澤村の穴を埋めるべく好調ぶりが怖いぐらいの唐川、二年目のジンクスに抗う小野は大丈夫っぽく、エチェバリアの来日が遅れていますので僅差のビハインドをメインにフローレスの出番が増えそうな、角度のあるボールが武器のルーキー河村もこちらも計算はできずも5回3安打零封と頑張っています。
しかし石崎、南、東妻と底上げを期待されたところが防御率10点前後と散々で、失点はせずも佐々木千も見るべきところが無く、復肩を目指す松永もボール自体はさほど悪くはありませんが目に見える結果が欲しい立場ですので2回3失点では厳しい、このあたりの足踏みがこれほどとは吉井コーチも想定外でしょう。
そんな中で開幕一軍は難しいかもしれませんが土居が4回6奪三振と急激な伸びを見せて、新陳代謝が一気に進みそうな流れになりつつあります。

貧打は続くよどこまでも

打線は昨季までの貧打線に都合のいい特効薬はありませんから劇的な変化は望めません。
松中臨時コーチの強化指定選手となった藤原は.226ではありますが9四球を選んで出塁率は.400ですから核弾頭へ順調、山口も長打こそありませんが.310に意外にも四球も選んでこちらも出塁率が.412と成果が出つつあり、しかしその山口に四番を奪われた安田は一発こそ出ましたが.161の8三振とサッパリです。
山口は急造ファーストということもありますし井上やレアード、あるいは外野兼任組との絡みで純粋なプラスになる起用ができるかどうかが怪しいだけにこの安田の伸び悩みが痛すぎで、藤原、山口も7三振ですが前向きに空振っているのに対して安田は受けに入ってのそれが目立ちます。
枠がちがちの二遊間はキャプテン中村奨が.190と湿ったままなところで福田光が地味に.286で出塁率が.412、二軍スタートだった西巻が2試合連続ヒットと数字を残しているだけにプレッシャーを与えたく、藤岡がルーキー小川との併用で引っ張り傾向の.316だけにやはり競いあわせが必要でしょう。
そして昨春に続いて狂い咲きの岡が23打数10安打で.435の3発に10打点、吉田も14打数4安打の1発に4打点と懸案の右打者が奮闘していますが、菅野が5四死球で出塁率は.364ながらも17打数3安打の.176、加藤は19打数2安打の.105、佐藤都も20打数2安打の.100、そして福田秀も14打数2安打の.143に5三振です。
福田秀はこれからと考えているかもしれませんがもうそんな立ち位置ではないですし、打てる捕手として期待される佐藤都もヒットがいずれもタイムリーと4打点を稼いでチャンスに強いところは見せていますが田村を脅かすには遠そうで、何気に柿沼が9打数3安打の.333なのが微かな光ではあります。
守りでは藤岡が十八番のスローイング難で不安定さを見せてまた小川も土のグラウンドに苦しんでいるのか深いところを上手く処理することはあれど球際の弱さがあり、藤原もセンターでいけるかが不安にもなる肩の弱さを露呈して、他も無駄な返球で走者を進めたり落球があったりといまひとつピリッとしません。
それでも安田がかなり上手くなりましたし山口も打球への入り方など思っていたよりも無難にこなして、森脇コーチもこれからでしょう。
走塁は井口監督の一年目のような無謀と紙一重な走塁は好印象で、牽制死や誘い出されての走塁死などミスも多いですが気持ちが前に行くのはよいことです。
しかしバントで送らないことからして積極さと裏返しの一か八か野球にもなりそうな、今季も投手陣におんぶにだっこにならないことをただただ願います。

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