有吉は先発

残念ながら前日の課題は課題のままに、小川は三塁ランナーが気になったのかボールが手に付かず、藤原はハーフライナーで飛び出してしまいました。
その小川はライナーを好捕して藤原も好プレー特集に使われそうな背走キャッチで魅せましたからともに積極的なプレーの裏返しと言えなくもないわけで、失敗をしたことよりも「なぜ」を次に「どうする」かに繋げてもらいたく、課題があるからこそ成長もあると思うことにします。
それにしても井口監督は誉めないことを格好いいとでも思っているのか吉田に続いて今日も安田に厳しい言葉を向けたようで、このあたりは記者の伝え方によって文字面だけでは分からないところがあるにせよ言葉自体はそう発したのでしょうからいかがなものかと、「変化球を上手く打ちましたね。次はストレートを同じように叩いてもらいたい。そこが課題だと本人も分かっているでしょう」であれば誉めてモチベーションを上げつつ課題を意識させられます。
吉田にも「ホームランとタイムリーの4打点、ここまで打撃でいいところを見せてくれている。あとは四打席目ですかね。ああいった場面でヒットでなくても外野フライを打てれば一軍でも計算できるようになるので狙い球も含めて次の機会に注目したい」でよかったでしょう。
そういった意図が無くともあのコメントの翌日にスタメンから外されれば吉田がどう感じたかが心配で、誉めて伸ばすタイプと叩いて伸ばすタイプがいますので吉田や安田を後者と見ているのであったとしても、彼らと名指しはしていませんが「違うところで打っても」は1発4打点の吉田には酷すぎます。

安田に待望の一発

そんな井口監督のコメント下手はさておき、安田に待望の一発が飛び出ました。
上手くすくい上げるようなスイングでライナー性の打球があそこまで飛距離が出るのですから天性の長距離ヒッターなのでしょう、魅力がありすぎます。
シート打撃ではバットの先端を揺らしていなかったので止めたのかとも思ったのですが昨季よりバットをやや寝かせながら揺らしてのスイングは前捌きを意識しているのか、それがストレートに押し込まれてしまう原因の一つになっているのであれば下半身で粘りきって押し出す松中塾の成果を出すのみです。
バットに上手く乗せるテクニックがあるだけに技巧に走りがちなところをどう引っ張りに意識を持っていけるか、もポイントになるでしょう。

六番手争いに明暗

有吉は3回2安打無失点、藤原の再三の好守に救われたところはあるにせよ気の強いらしいピッチングを見せてくれました。
ややボールが高めに浮きがちでしたがそれをも力でねじ伏せるようなスタイルは、コーナーを狙いすぎて自滅するぐらいであれば好ましくもあります。
それだけに短いイニングが適しているように思うのですがどうやら吉井コーチは先発と考えているようで、現時点では六番手の最有力候補でしょう。
一方で同じ3回を投げた大嶺もやはり先発なのでしょうがこちらは芯がはっきりしない浮き草のような感じで、2四球のイメージが悪すぎます。
帽子を飛ばしすぎの東妻が投げたら点を取られるの繰り返しですので中継ぎの底上げを考えれば大嶺も15球に魂を込める方がよいのかもしれず、しかし有吉もそうですが右肘の手術をしていますので吉井プランであっても中継ぎでは長いシーズンを耐えられない、との判断もあるのかもしれません。

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◆2月21日(日) DeNA−千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、13時、宜野湾、0人)
▽勝 東妻 3試合1勝1敗
▽S 原 2試合1S
▽敗 平田 2試合1敗
▽本塁打 安田1号(上茶谷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 有吉、大嶺、山本大、東妻、原—柿沼、佐藤都
DeNA 上茶谷、武藤、伊勢、砂田、平田—戸柱、嶺井

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