勝つ気ある？

今日もがっぷり四つに組んでの、ある意味で拙攻合戦でした。
いや、投手陣が粘ったと言うべきか、このあたりはどちらの視点で見るかによって変わってくるため評価はなかなか難しいです。
どうあれギリギリで踏み止まって連敗が止まってよかった、ただスッキリしないのが正直なところです。
これはオリックスファンも似たような感覚かもしれませんがベンチは最善を尽くしたのか、気になる点がここそこにありました。
何だろうなぁ、目の前の試合を何としても勝つという気概のようなものがベンチに感じられず、いつもの、普段どおりの野球をやってそれで勝てばいい、負けても仕方ない、だから選手を使い切らない、かと思えば主軸を早々に代える、そう見えてしまいます。
前日もそうでしたが主軸に代走と勝負をかけているようで代打は出さない、七回の無死一二塁でソトを引っ込めてとっておきの和田を投入したのであれば前の打席で決めているにしても中村奨にバントではなく代打でもよかったような、ただバント派の自分としてそこまでの違和感はありません。
しかし九回の一死一二塁ではもう打つしかないわけであそこでの中村奨には代打でしょう、もし併殺王が本領を発揮していれば角中らを使う機会が無くなります。
そして念願の先制点を取った直後の友杉にはなぜ代打ポランコで畳み掛けなかったのか、守りはショート小川、ファースト茶谷でノープロブレムでしょう。
このあたりが春先からずっと後手後手で延長戦まで視野に入れていたのかもしれませんが、もし九回に点を取れず負けていたらプッツンしていたかもしれません。

西野不憫

西野は6回3安打零封が報われませんでした。
昨季も二桁勝利が確実と思われた中で終盤戦に自ら躓いたり打線の援護が無かったりして届かず、今季もキャリアハイにリーチから3試合の足踏みです。
いきなり守備の乱れで無死一二塁のピンチを凌いで、四回、五回も得点圏に走者を背負うも凌いで、6回100球はやや多めで連続四球や先頭を歩かせるなど必ずしもナイスピッチというほどでもありませんでしたが打撃陣の足を引っ張るようなテンポが悪かったわけでもなく、この巡り合わせの悪さは哀しすぎます。
しかしこういった巡り合わせは宮城も同じで西野を上回る8回零封も勝てない、ロッテには5試合で防御率1点台でも勝てない、できれば土を付けて5敗目を叩きつけたかったですが次にしてやられないよう、こういった縁は大切にしたい、しかし西野の呪縛は次に解呪せねばなりません。

益田と鈴木の差

それにしても益田は怖い、史上5人目の6年連続20セーブはマッチポンプでした。
先頭を三振に切って取ってシンカーは落ちていましたしストレートの走りも悪くなく、一気にいけるかと思ったら走者を背負うともういけません。
自信の無さの顕れか慎重になりすぎるのかカウントを悪くするいつものパターンで、連日のサヨナラ負けを覚悟したロッテファンが大半だったでしょう。
救ったのは友杉でスローイングに乱れを見せがちもしかし昨日もありましたがショートバウンドでのグラブ捌きは巧みで、太田のゴロはギャンブルっぽくたまたまグラブに入りました感が無かったわけでもありませんが素晴らしい、八回の併殺は頓宮の鈍足に助けられたにしてもこの2つで地元ならお立ち台です。
その八回のピンチを作った鈴木はしかし唯一の自責点を付けられた相手である杉本に対しても攻めた結果の申告敬遠で、このあたりが両者への信頼度の差です。

他人事だなぁ

打撃陣はゼロを並べて最後の最後にようやく、23イニングぶりの1点は角中の押し出し四球でした。
つまりはタイムリーが出ない、吉井監督が「打線は水もの」「誰か打てば」と他人事で今後に打てるようになってもたまたまでしかなく、確かに言っていることは間違っていませんがそれを監督がコメントとして口にするってどうよ、誰か、ではなくその誰を作り上げるのがベンチの仕事です。
五回、七回のチャンスに打てなかった高部が九回に繋いで、しかしバントを失敗した中村奨は挽回できず、池田を落としたということは明日に西野を抹消して上田あたりを引っ張り上げなければさすがに拙い、加えてこの展開で出番をもらえない山口もあれですがポランコに声がかからないとなればそれは別次元です。
佐藤が落ちるボールを上手く拾うなど出たヒットは皆、上手く打ってるんだけどなぁ、しかし今日も全てがシングル、闇を払う兆しはありません。
はい、そう言ったら明日は花火大会になるだろうと期待を込めて、前回登板で6失点のエスピノーザは3長打を浴びて沈みました。

明日への活力に！

◆8月24日（土）　オリックス−千葉ロッテ21回戦（ロッテ14勝6敗1分、15時、京セラドーム大阪、31,448人）
▽勝　鈴木　40試合2勝1敗4S
▽S　益田　35試合1勝4敗20S
▽敗　古田島　41試合2勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ　西野、横山、鈴木、益田—田村、佐藤
オリックス　宮城、古田島—森