常勝は嵐を呼ぶ

昨季に日本一のDeNAを15安打10得点で粉砕しました。
カンコロとよく打ちましたが特筆すべきは常勝球団が醸し出す相手に対するプレッシャーで、記録となった2つのエラーだけでなくバッテリーミスありセンターを守らせたらダメだろ梶原の球際の弱さ連発ありと、嵐を巻き起こして実力差以上のものがあった試合です。
一方でこちらもエラーはありましたが土のグラウンドで上手くバウンドを合わせた安田、友杉らが好守を見せて、これもまた常勝の貫禄です。

いい塩梅

そんなプレーにも助けられてヒットに勘定していいのかと思ってしまうものもありましたが、なかなかに景気よかったです。
今日は引っ張り気味でかつ技が前に出た西川が連日のマルチにその上をいくテクニシャン高部は3安打猛打賞、手術明けの懸念は見られません。
四番とサードを分かち合った安田と上田にもヒットが出て、安田は高めを強引に引っ張って上田の打球は意外なほどの伸びでスタンドまで届きました。
なかなかいいんじゃね、サードも他のポジションも塩梅よく競い合いができていてこの流れを堅持したい、無理にレギュラーを固定する必要はありません。

歯がゆい

全てが心地よく回ればいいですがそうは問屋が卸してくれず、ミスショットも目立ちました。
和田は痛烈なヒットはあれ6打席ももらいながら力負けっぽい捉え損ねが多く、途中出場の山本も然り、貫禄の高部や昇り鴎の西川にやきもきしているであろう出遅れの藤原がしめしめと思っていそう、ショートの茶谷、友杉は今季も共倒れの気配が漂います。
愛斗はまああんな感じかな、率は上がらないけどたまに長打がらしくはあって、守りで走者が飛び出したときのクイック返球がよさげでもありました。
その和田や茶谷、愛斗がスタメンなどがらっと入れ替えたのが喜ばしく、そして中村奨に代わってセカンドに入ったのは宮崎でなく石垣です。
左に右にとマルチでアピールしてロッテの現役ドラフト組は使ってもらえるのもあって、開幕一軍に向けて着実に進んでいます。
捕手争いも松川を頭に持ってきて肩で魅せて相変わらず引っ張れませんが対して植田はきっちりと弾き返して、寺地とともに三者三様の沖縄シリーズでした。

足りない

野手の顔ぶれも意外でしたが投手陣もややビックリ、この時期に石川歩です。
2回を僅か12球で零封と貫禄を見せつつ2安打を浴びて何より球速が足りない、他の投手も140キロちょいがせいぜいだったのでガンがそれこそ5キロぐらい出ない宜野湾なのかもしれませんがそれにしても130キロ台前半は苦しすぎでしょう、このままだと開幕はかなり難しくなると思われます。

分からん

この時期は多くの投手を見たい、試したいベンチのはずが、その点でも異例でした。
中村亮が4インニングで中村稔が2イニングと奨吾の穴を埋めるかのように過半を中村コンビでどうしたいんだろう、何があったんだろう、ベンチ入りメンバーが不明でブルペンにどのくらい、誰がいたのか、それこそインフルエンザで大量離脱でもあったかのような継投です。
さておき中村亮は全体的に高めでしたが4回零封は無四球がよい、育成枠でただ一人だけ糸満に連れてきてもらって結果で応えました。
そうなれば二保、吉田みたくさくっと二桁があるかもしれませんが2枠に本前、森が控えてなかなかにハードルが高い、さらなる成果が求められます。
中村稔は中村稔が全開で簡単に二死を取ったかと思えば連打とホント、使いづらい、ロングができる希少な存在ながらも扱いが困難です。
西村が打たれたタイムリーは悪いボールでもなく、それでいてああいった打球になるのがおそらく失投での被弾よりも深刻に思えました。

にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
明日への活力に!

1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 3 4 0 0 2 0 0 0 1 10 15 1
DeNA 0 0 0 0 0 0 3 0 0 3 11 2

◆2月20日(木) DeNA−千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、13時、宜野湾、不明)
▽勝 中村亮 1試合1勝
▽敗 大貫 1試合1敗
▽本塁打 上田1号(大貫)、松尾1号(西村)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川歩、中村亮、西村、中村稔—松川、植田
DeNA 大貫、吉野、岩田、小園、ディアス、堀岡—山本、松尾

© 2007 オリオン村