69 ジミー・コルデロ 投手 33歳 年俸120万ドル
【2024年成績】 5試合 0勝1敗0S 防御率7.20 5回 8被安打 1被本塁打 2与四球 0与死球 1奪三振 被打率.400
二匹目のドジョウはいませんでした。
オスナほどではないにしても3年連続メジャーで30試合以上は前年の防御率が3.86、DVで追放されただけで実力は確かなものだと胸が高鳴って当然でしょう。
ところが蓋を開けてみたら箸にも棒にもかからない体たらくで、二軍ですらろくすっぽ戦力になりませんでした。
合う合わないがあったにしても酷すぎる、デブった状態の石垣島でイヤな予感はありましたが期待に対する裏切りという意味では歴代で五指に入るコルデロです。
まず出遅れる
別人じゃないかと思うような風貌もそうでしたが、ドミニカのウインターリーグで投げていたとは見えない体付きが不安だったとおりの出遅れです。
一緒に来日したフェルナンデス、ダイクストラがブルペンに入るのを横目に緩やかな調整での早帰りは助っ人モードで、当然に実戦はほど遠かったです。
ようやく3月下旬になって二軍戦で登板するも4安打1四球3失点でイニングを投げきれず、それでも中2日でオープン戦に呼びつけたのは「やってもらわねば」だったのかもしれませんが一死も取れずに1安打4四球5失点の大炎上にはため息も、乾いた笑いすら出ませんでした。
ボールに指がかからずストレートすら制御できなければお話にならず、さすがに再調整か二軍でも消息を絶って再び姿を見せたのは6月に入ってからでそこでも1回2安打2四球2失点は改善していると言ってよいのか、そんなこんなで二軍で8試合に投げて防御率も5点台後半まで戻したことで遂に一軍でのお披露目です。
そして潰える
写真は6月の鎌ケ谷でこの試合では1回1安打1四球無失点と来日初のスコアボードに0を刻んで、春先は出なかった140キロ台後半が出て見た目も石垣島よりややほっそりしてしかしメジャー時代には戻らずデブったまま、マドロックも日本の食事が美味しすぎて減量に苦しみましたがコルデロもそうだったかもしれません。
どうあれフェルナンデスとは違って投げられるなら投げさせてみようだったのか、もっと好成績の浦和組とすれば噴飯物でしょうがそこは助っ人で別扱いです。
注目の来日初登板は1安打無失点で二日空けての連投も無失点に凌いでようやくかと喜んだのもつかの間で、次に中6日で1回1安打1四球で失点すると再びの中6日で3失点は逆転負けを喫してそれがNPBでのラストとなって、これは使った方が悪いとしか言い様がありません。
そのときの状況があるにしても間隔が空きすぎでそれでいてリードしている展開で使うという、後始末が鈴木というふざけた起用で試合を落としました。
メジャーでは分かりませんがNPBではグラウンダーっぽく微妙に走者を背負うも併殺で切り抜けて奪三振の迫力は無く、フランコの加入でキャリンが真面目になったなんて話のようにカイケルでどうこうなるということも無く、活躍も無く、無く無く無くの泣くフィーバーです。
コントロールがアバウト、全体的に高い、これと言った変化球も無い、実害が無かった点ではフェルナンデスがまだマシという喜劇でした。
チャンスを逃した
【オリオン村査定】 120万ドル → 戦力外通告
またオフにソフトバンクに持っていかれるのか、なんて入団が決まったときの心配は全く無用でした。
12月の契約保留選手名簿に名前はありませんでしたがなぜかCSに合流するなどオスナに懲りての複数年疑惑があってモヤモヤしましたが、単年だったのか金をドブに捨てたかは不明ながらも明確な退団報道は無いにしても残留の話も無くカイケルらと同じく自然消滅で、当たり前すぎる結末です。
この秋にはまたドミニカのウインターリーグでそれっぽく、11回で1四球10奪三振の防御率2.45ですがもう騙されるNPBのチームは無いでしょう。
DVだとメジャーは他にも理由がありげなバウアーはともかくオスナも断念しただけにコルデロもきっと無理でしょう、次善のNPBというチャンスを逃しました。