2024年通信簿 36 坂本光士郎

36 坂本光士郎 投手 30歳 年俸3800万円

【2024年成績】 37試合 1勝2敗0S 防御率5.73 33回 34被安打 3被本塁打 12与四球 5与死球 34奪三振 被打率.274

二年目のジンクスに蹴躓いた面々の中では、やや異質だった坂本です。
西村や澤田らの出足は悪くなかったものがいきなり炎上が続いて抹消されてその後に長くお呼びがかからず、坂本は逆に出足がボロボロでGWを終えてやっと一軍でそれ以降は好投が続いてしかしそれも長続きはせず右肩下がりでも左腕のアドバンテージかひたすら使われました。
とは言えさすがに防御率が5点台後半となって大事な最終盤は浦和に定住して、また一からのスタートとなります。

ヒヤヒヤ

練習試合では1試合1回を3安打1四球で3失点、オープン戦でも1試合1回を1安打3四球3失点ではいくら左腕でも開幕一軍は無理でした。
元々がコントロールに難ありでヤクルトに見切られた感があったのが昨季はギリでまとめていたものが、なかなかに苦難のスタートでそれでも昇格後は10試合連続無失点など貴重な存在となって、この流れは昨オフに澤村に師事してのマッチョ路線が理由にも思えます。
変わった体に頭が付いてこず馴染むのに時間がかかった、ようやく頭と体が一つになっての持ち治りだったのでしょう。
ピッチングとしてはさほどに変化は見られず基本的にコントロールはアバウト、ただ簡単に歩かせるようなこともなくそうなったときは大炎上です。
実のところ酷い防御率ですが5失点、6失点の2試合で全自責点の半分以上を占めて、これが無ければ防御率は2点台です。
だからと言ってピシャリと抑えたケースが多いわけでもなく、結果として抑えたとしても常にヒヤヒヤさせられた今季の坂本でした。
持ち味は強気のスタンスでしかしそれでトラブルもあって、近藤そして森とぶつけて乱闘寸前に、謝らない坂本の姿勢に批判もありましたが帽子のつばに手をかけていてでも避けて転がっていた選手は見ておらずムカッとしたリアクションに坂本も対抗した感があって、まあどちらも仕方ないです。

荒療治

試合の展開で無駄にリリーフを使いたくないとの事情があったにせよ、ベンチの失態もありました。
件の大量失点もそうですし代える、諦めるタイミングを逸しがちでこれは坂本に限った話ではありませんが、取扱注意、そんな坂本です。
目標とした50試合に届かなかったのは鈴木の台頭があったからで、それが無ければもっと投げてもっと痛い目となったかもしれません。
そんなこんなでそこそこ重用されましたが昨季は左打者を1割台に抑え込んだものが一転して右左が真逆となって右打者に1割台が左打者には打たれまくって、それでも左打者に坂本をこだわった理由は奈辺にあったのか、立ち直りを期待しての荒療治だったのか、しかし3割台半ばの被打率と散々のままでした。

償い?

【オリオン村査定】 3800万円 → 3300万円 (▼13%)

不安定ではあれ断面ではそれほどではなかったものの全体的な数字が悪く、登板数も減ったことで大幅ダウンとしました。
しかし球団の査定は現状維持でびっくり、あるいはベンチの左フェチで犠牲者になったとその償いが込められているのかもしれません。
だとしてもそれに甘えず来季は復活のシーズンとしてもらいたく、一部に不評だった髪を切って心機一転です。

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