2024年通信簿 136 藤田和樹

136 藤田和樹 外野手 19歳 年俸230万円

【2024年成績】 E 39試合 86打数 4得点 18安打 打率.209 3二塁打 1三塁打 0本塁打 7打点 0盗塁 10四死球 24三振

松石と同じく二刀流でしたが松石が投手としてだったのに対して藤田は外野手としての指名、最後の夏は背番号7でほぼ野手としての出場でした。
当然のようにプロでは野手一本で終わってみれば松石と大差ない数字になってしまいましたが夏場ぐらいまでは2割台後半をキープして、出たり出なかったりの起用で調整が難しかったであろうことを勘定に入れるとまずまずでしょう、何よりその内容がよかったです。
外野手の層は厚いですが順調に育てば二桁、一軍定着だって夢じゃない、そんなプロスペクトの一人として期待している藤田です。

センスの塊

バッティングはセンスの塊で、鎌ケ谷で見たのがまだ調子を維持できていた時期だったのがあるにしても寺地とまではいかずも近いものがありました。
懐深いゆったりとした構えからシャープに振り抜いてスイングスピードがありそうな、よって手元まで引き付けて、あるいは狙いが外れてタイミングを崩されてもバットコントロールで内野手の頭をしぶとく越えていくヒットを、技ありだけでなく芯を食えば弾丸ライナーが飛んでいきます。
公式戦ではノーアーチでしたが宮崎ではKBOが相手ではあっても豪快な一発を叩き込んで、三冠王を目指すなら当然に長打も必要です。
強く叩けて軽打もできて引き出しは多そうですがタイプ的には山本功みたいな感じかな、そんなファーストインプレッションのルーキーイヤーでした。

守備は普通

野手転向のイメージでそれにしてはいけるじゃん、と思ったらそもそもが外野手で、上手いというシーンには巡り会いませんでしたが無難に守っていました。
ただ遅くはないでしょうが速くもなさそうな脚力で守りで食っていくというのは違いそう、プロのスピードにまだ慣れていないのか打球判断に迷って中途半端な前進で後逸するなど経験も必要で、とは言え現時点でも例えば山口や石川慎に比べれば見ていて安心できます。
まだ線が細いものあって185センチもある迫力は無く筋肉が増えれば変わってくるか、パワーが付けば見える景色も変わってくるでしょう。

オフ無し

【オリオン村査定】 230万円 → 230万円 (±0%)

普通に現状維持、そしてベースアップの40万円増です。
目標はもちろん支配下ですが堅実に「二軍でしっかり1年間フルで出る」と、この枠の状況を考えればそれが遠回りのようで実は近道でしょう。
春季キャンプに向けて基本オフ無しと考え方もしっかりしていて体重も着実に増えているらしい、藤田から目が離せません。

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