2024年通信簿 134 松石信八

134 松石信八 内野手 19歳 年俸230万円

【2024年成績】 E 106試合 328打数 28得点 68安打 打率.207 9二塁打 1三塁打 0本塁打 18打点 4盗塁 23四死球 65三振

浦和マリーンズは松石のためにあった、それほどに重用されたルーキーイヤーでした。
高卒ながらもショートのレギュラーとして規定打席に達してこれは昨季の勝又と同じで残した打撃成績も似たり寄ったりですが、特筆すべきはあちこちを守った勝又に対して松石は一貫してショートのみを守ったこと、守らせたサブロー監督に強い意図が感じられる起用です。
押し出された感があった勝又には気の毒ですがそうなれば勝又の二の舞ではなく投資を回収する来季であってもらいたい、そうでなければ怒ります。

打撃は

高校のときはエース格で、数字を見れば貧弱ですがプロに入っての野手一本と考えればまずまずでしょう。
担当の有吉スカウトは「センス系の選手です。投げるポテンシャルも高いし、バッティングも良く、足も速い、センスの光る選手です」との評価で指名としては投手でしたが、しかしそのときから内野手として育成の方向性は指名挨拶でも明らかではっきりとしていました。
まずバッティングですが175センチとさして大柄でないのもあり、ツボにはまれば野手の間を抜く長打はあっても基本的にそれを望むのは難しいように思えます。
ただ高校ではそれなりに打てていたのか鎌ケ谷では無茶振りもあってよって率も上がらず、身長どころか体重にも届かない低打率が長く続きました。
それが徐々に上向いて上田の代替選手として出場したフレッシュオールスター以降は見られる数字に、それでもトータルで2割ちょいはそこまでいかに打てなかったかの証左であり、急成長したと言えなくもなく、オーストラリアでの.220は判断に苦しむ微妙な成績です。

守備は

小坂コーディネーターの現役時代なんてほぼ知らないでしょうから言わされているとしか思えませんが、「ショートの守備だったら小坂さんが一番近い存在でもあるので、そこを目標に入団からやってきた」と目標ははるかに高く、近いとは教わっているという意味でしょうが、やたらと小坂の名前を出すなら少しでも近付きたい、しかし現実は厳しい、勝又や金田も多かったですがそれを上回る空前絶後の27失策をやらかしました。
これが広い守備範囲による小坂エラーならいいですが、鎌ケ谷ではどちらかと言えば凡ミスのエラーが多かったです。
追い付いてもボールに手が付かずにお手玉をする、バウンドを合わせ損なう、送球が乱れる、これも急造野手の産みの苦しみでしょう。
ショートの見せ場であるスローイングでは捕って投げるまでに溜めることがままあって、何となく肩が強くはなさそうな気がします。

気を付けてね

【オリオン村査定】 230万円 → 230万円 (±0%)

規定打席に達しても二軍では年俸に反映せず勝又も現状維持だったので松石も、でもこのオフはベースアップがあります。
しかしなぜか同期が40万円アップなのに一人だけ20万円増でチームで最薄給はニッカンの間違いなのか、いやいや、他紙もそうなので起用と反比例です。
ともあれ野球に集中する松石であってくれよと、普通の高校生にしてはおそらく驚異の3.2万人のフォロワーを抱えるInstagramだったりまゆげに人差し指を当てる「信八ポーズ」が話題になりましたが、野球以外で失敗をしないように、ドライチながら3年で育成枠契約に落ちた風間の最初の躓きはSNSでした。

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