2022年通信簿 91 エンニー・ロメロ

91 エンニー・ロメロ 投手 31歳 年俸45万ドル

【2022年成績】 20試合 8勝9敗0S 防御率3.36 115回1/3 107被安打 7被本塁打 38与四球 2与死球 77奪三振 被打率.249

引退するまでこのチームで、とは通訳の大サービスな意訳であくまでNPBでが実際のところだったようですが、しかしその半年も経たずに日本を去ることになるとは本人はもちろんのことベンチも球団も思っていなかったでしょう、それほどに右肩下がりで数字を落としてしまったロメロです。
閉幕を待たずの帰国となれば球団が見切ったようにも見えてしかしロメロに三行半を突き付けられた可能性も無きにしも非ず、とは昨季もそうでしたが打線との噛み合わせが悪くなかなか白星を手にできない苛立ちをマウンド上で隠さなくなったからです。
しかしカッカしやすい性格を嫌われてか数字としても先発左腕という希少性がありながらもNPBからは声がかからず、来季はKBOで投げることになりました。

イライラ、カリカリ

5月にやや打ち込まれる試合が続きましたが交流戦あたりまではその5月を除いて月間防御率が0点台と神ピッチは余裕で二桁勝利かと思いきや以降は5点台の防御率が続いて中日時代と同じ8勝止まり、9月に入ってすぐの試合が最後となりましたから下り坂を止められないままに終わってしまいました。
その転げ落ちるパターンは絵に描いたように同じでそこそこ抑えていても五回前後に力尽きる、と言いますかまさに自滅の繰り返しです。
与四球は懸念していたほどではなかったですが5回で100球近くになることが少なくなくそれも打線の援護が足りない一つの理由ではあったでしょうし、そのイライラは見ているこっちがそうだよと、ただ本人とすればなかなか伸びない白星への焦りのようなものもあったと思われます。
7回零封でも勝てなかったり26回2/3の無失点記録も三木のエラーから止まってしまい、野手に対して頼りなさを感じていてもおかしくありません。
それもそロッテ以外であればどこでも二桁に届いたのではないかと思えるほどに、自業自得があったにせよ気の毒感の方が強かったです。

要は使いよう

そんなロメロはイニング途中での交代を告げられてのマウンド上やベンチに戻ってきてからの素振りには時に怒りを爆発させていましたが、しかし代わったリリーフが戻ってくるときにはベンチを出て一番に迎え入れるなどただの乱暴狼藉者ではありませんでした。
要は使いよう、多くバッテリーを組んだ佐藤都が苦労していましたがなだめすかして上手く使いこなすだけの度量も技量もベンチに無かったように思えます。
それだけに吉井監督になってどうなるか、上手く回るようになるのではないかと期待していただけに残念な退団です。
長いイニングを投げられずに突然乱れるとの評はどこか似ているメルセデスはロメロより若くきっと安くもあり実績も似たようなものですからその穴を埋めてくれることを願うばかり、打高投低のKBOでロメロがどういったピッチングを見せるかとともにこの両左腕を見守っていきましょう。

2021年通信簿

【オリオン村査定】 45万ドル → 120万ドル (△167%) ※12/27にSSGへ移籍

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