2022年通信簿 58 河村説人

58 河村説人 投手 25歳 年俸1500万円

【2022年成績】 4試合 2勝0敗0S 防御率3.32 19回 18被安打 1被本塁打 10与四球 0与死球 9奪三振 被打率.261

キャンプ初日の発熱で出遅れて第二クールまで別メニューだった河村は、プレシーズンに1球も投げることなく二軍スタートとなりました。
その開幕戦で投げての一軍初先発は5月に入ってからで5回4失点も他の先発陣垂涎の7点援護で初勝利を手にして、そして次の先発では5回零封での2勝目です。
その後も河村らしいピシャリではなくも抑えていきましたがその一ヶ月だけで6月以降は姿を消して、8月下旬に二軍戦で復帰するも9月下旬に右尺骨神経前方移行術および右肘内側側副靭帯補強術、といった聞き慣れない手術で実戦復帰まで5~6ヶ月は来季の開幕には間に合いそうもありません。
こうなってみると昨季に大した球数でもないのに交代となったり勝っても即抹消で間隔を空けたりしたのは違和感を抱えていたのかもしれず、谷川には「10代だから早い方がいい」と薦めながら本人はだましだまししていたものが我慢できなくなったのであればそれは20代だからなのか、やや微妙ではあります。

淡々と

ピッチングとしてはその状態を窺い知れないような河村らしいと言いますか、昨季とさほどに変化のない淡々としたマウンド捌きでした。
数字的にも被安打、与四球などの数値にさほどの変化は無く、二年目のジンクスを無難に乗り越えかけていただけにその離脱が残念でなりません。
140キロ台半ばのストレートにフォーク、スライダー、カーブと縦の変化は凄みが分かりづらくはあり、それぞれを切り出してみれば目を見張るような強みがあるわけではありませんがたっぱを活かして打者の目線を動かすことでのミスショットが身上なのだと思います。
そういう意味では中継ぎでスタートしましたがタイプ的には先発でその中継ぎも先発に至るまでのステップだったとの吉井コーチの話もありましたから肘の手術もあり今後も先発で、絶対的エースという感じではありませんが脇を固める貴重な役割を担ってくれよと願います。

飄々と

契約更改の席では「経過は良好、キャッチボールを始めたくらいですね」としながらも「開幕には間に合わない」と現実を見つめる河村となれば焦ってどうこうは心配しなくてよいかもしれませんが、しかしあの相手には小憎らしい顔付きは小心の仮面にも思えますので内心がどうかは本人にしか分かりません。
そのあたりは吉井監督が手綱を握ってくれると信じて河村を待つ、その良さが分かりづらいところなどは有吉と似ていて有吉が術後に復調できないまま消えていっただけに不安はありますがそこは歯を食いしばってまたあの飄々としたピッチングをZOZOマリンで見せてください。

2021年通信簿

【オリオン村査定】 1500万円 → 1400万円 (▼7%)

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