2022年通信簿 50 小沼健太

50 小沼健太 投手 24歳 年俸300万円 → 420万円

【2022年成績】 21試合 1勝1敗0S 防御率6.04 25回1/3 30被安打 4被本塁打 14与四球 0与死球 15奪三振 被打率.300

石垣島では一軍に抜擢されて練習試合、オープン戦でも7試合で3セーブと前年のイースタン最多セーブ投手賞に相応しいピッチングで開幕一軍をゲットした小沼は地元開幕カードでプロ初登板を2回1安打零封で果たすと翌日に小川の濃厚接触者として離脱する不運はあれど4月半ばに復帰して交流戦ではプロ初勝利を手にするなど順調すぎるほどの階段を昇っていきましたが、2点台前半の防御率にそろそろ競っているところでの起用もと考えたところで突然に打たれてフイにしました。
そしてそこから4試合連続失点で抹消されてその後は浦和暮らしが続いて、乱れるまでのピッチングはなかなかだっただけに戻ってこれなかったのが意外ではあったのですがそれも二軍で目を覆うような防御率9.60と別人のように打たれまくったとなれば仕方がありません。
何があったのか何が狂ったのか、その順調さが逆に焦りを呼んだのかもしれず、良かったものも悪かったもののリセットして再スタートと割り切るのみです。

強気の明暗

立場的に当然のことですが出足から飛ばしまくったのかシート打撃で打者8人に対して1安打4奪三振、次は7人に対して1安打とアピールは大成功でした。
井口監督からも小沼の名前がよく聞かれましたし、プレシーズンマッチでも好投したことで支配下選手登録はかなり早いうちに決まっていたのでしょう。
一軍の戦力と判断されたからこそですし即一軍は小沼としてはもちろんのこと、編成の側面でも理に適った好事だったと思います。
ピッチングとしてはそれほど昨季に比べて顕著に変わったところがあるようにも思えずストレートは140キロ台半ばから後半でたまに150キロ台もあり、決め球のつもりはきっとフォークで、あとはカットボールとカーブがやや多めにこれといった特徴はありません。
昨季はスライダーを投げていた記憶があるのですが今季にあまり見ていないような気がするのはたまたまか、どうあれ組み立てを支えるのは強気です。
その面構えが物語っているように臆せずに投げ込むスタイルは気持ちよく、しかしそれが逆に弱点になってしまったのが最後の失速に繋がったのかもしれません。

目指せ一軍定着

コントロールに難があるわけではありませんが肝心のストレートでなかなか空振りが奪えないのはこれまた昨季と変わらずもちろん投げる相手が一軍ですから必然ではあるのですが、いいところに投げてもファールで粘られてしかし強気に攻めたボールが甘く入って痛打が転落のパターンでした。
本前とは真逆に190センチ近くあるように見えないのが不思議でフォームがこぢんまりとしているわけでもなく、そのあたりが強気とは裏腹に打者にプレッシャーをかけられていないのかもしれず、本人も奪三振が少ないことを課題として認識している発言があり次のハードルはそこでしょう。
育成枠出身の勝利は西野、本前に次いでチーム3人目で佐藤奨も続いてライバルは多く、阪神の春季キャンプお手伝いから這い上がったそのハングリー精神で課題を一つ一つなぎ倒して来季の目標に掲げた40試合、そして50試合をクリアするには一軍定着を果たさなければ手が届きません。
プロ初勝利を讃えられたのでしょうがあの数字でのイースタン優秀選手賞を栄誉の前払いとできるよう、その背番号を目指して頑張ってください。

2021年通信簿

【オリオン村査定】 420万円 → 840万円 (△100%)

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