2022年通信簿 4 藤岡裕大

4 藤岡裕大 内野手 29歳 年俸6250万円

【2022年成績】 28試合 68打数 4得点 12安打 打率.176 2二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 0盗塁 7四死球 17三振 得点圏打率.000

せっかくサードがメインになって落ち着いたかと思えた藤岡は、しかしショートにこだわって大きく躓きました。
4月下旬に脇腹痛で2ヶ月近くの離脱があり、そして一軍に復帰したかと思えば8月早々には左太もも肉離れと故障が相次いだこともありますが、その後にいつものように当たり前にレギュラーが与えられないどころか一軍にも呼ばれなかったのはようやく井口監督に見切られた感があります。
中村奨ほどではないですがその一期生としてかなり目をかけてくれていた井口監督が退任してそれが藤岡にとってプラスなのかマイナスなのか、昨季までであれば間違いなくマイナスでしたが今季の微妙な距離感からしてどうなんだろう、どうあれ単なる内野手の一人としての再スタートです。

勘違いをさせてしまった

秋季練習でサードについて「ここじゃないな」とショートでの全試合出場を掲げて、春季キャンプでの沖縄本島組への合流タイミングについても井口監督の意に反して我を通して、それでも数字が伴っていればまだしも開幕戦での4打数1安打が最初で最後の2割台で以降はずっと1割台に低迷となればどうにもなりません。
望んだショートでの守りもスローイングを含めて元に戻ってしまい、エチェバリア、エチェバリアが抜けた後の茶谷が安定していただけに積極的に藤岡を戻す必要性が感じられなかったのが現実でしょう、こと打撃でも率が高いわけでもなく長打があるわけでもないのでなおさらです。
もっと厳しく当たっていれば本人が目指した源田はともかくとしてまた違った成長曲線だったのではないかと、まるで井口監督に忖度したかのように球団も昨季の成績での大幅アップが勘違いをさせてしまったような、田村もそうでしたし、贔屓の引き倒しはこれで打ち止めにしてもらいたいです。

庇護が無くなっての来季

そんな藤岡の来季はかなり厳しいです。
ショートでは茶谷のさらなる飛躍が期待されますし、吉井監督が望んだとも伝えられる友杉も積極的に起用されるでしょう。
サードも安田がようやく彷徨いから地に根を張りそうでそうなったら手も足も出ず、評価が落ちきる前にトレードを、となってしまうかもしれません。
とにもかくにも最初から飛ばしてアピールをするしかなく、今春は重役出勤の挙げ句にオープン戦で2発こそあれ.189でしかなかったなんてのをまた繰り返せば二軍スタートだって充分にあるわけで、その立ち位置の変化を本人が自覚できているかが鍵となります。
茶谷も盤石ではありませんし友杉は海のものとも山のものともつかぬ存在ですから藤岡もまだ手遅れではなく、正直なところショートでの藤岡は見たくありませんしそこにこだわれば平沢の二の舞にもなってしまいそうですが、井口監督という庇護が無くなっての初めてのシーズンが注目されます。

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