2022年通信簿 37 小野郁

37 小野郁 投手 26歳 年俸2700万円

【2022年成績】 44試合 0勝0敗0S 防御率1.99 40回2/3 36被安打 2被本塁打 16与四球 1与死球 33奪三振 被打率.238

目標だった3年連続40試合登板をクリアして、防御率も1点台と文句の無い活躍でした。
人的補償で移籍した選手としては傑出で、やはり頑張っている酒居との比較でも一昨年はとんとんで昨季は負けて今季は勝ちとほぼイーブン、そもそもの美馬と鈴木大もチームの主力としてプレーし続けていますのであらゆる意味でお互いに成功したFA移籍になっています。
そんな中で小野のアドバンテージは若さでピークはまだまだこれからでしょう、楽天時代に二軍で2年連続最多セーブながらも一軍で結果を残せずそれでもプロテクトから外れたのはロッテからすれば僥倖、酒居もそうでしたから密約疑惑もありますが、それがロッテで開花して次に狙うは一軍の守護神です。

小野らしさ全開

その前段階として昨オフには「八回」と明確に目標を定めましたが、そこはクリアできませんでした。
これだけの数字を残しながらも厳しい場面での登板がそれほど多かったわけではなく、春先はまだ昨季の面子に頼りがちでしたしゲレーロがそこそこいけてオスナの加入もありましたが、どちらかと言えば勝っていても負けていてもの便利屋のイメージが強かったです。
ここぞというところでのコロナ離脱も痛かった、8月上旬の離脱から復帰まで一ヶ月以上もかかってその間には同時に離脱した選手は次々に復帰をしてしかし小野の情報が皆無だったために重症で入院でもしているのではないかと不安になったぐらいに長引きました。
それが無ければ50試合は軽く超えていたでしょうから小野にとってはどちらがよかったのか、最後の最後に間に合ってホッとしましたがブランクを取り戻せていなかったようなばらつきがありましたので気持ちを引き締めるという意味では前向きに考えたいです。
ピッチングとしては前のめりに強気な顔つきと思うようにいかないときにしゃがみ込んでしまう弱気が同居するのは変わらず、後者も入ってるだろと自信の裏返しであれば小野らしくもあり、そして適当に荒れながらもストレートとスライダーがほぼという単純な組み立てでもねじ伏せる力強さを見せました。
しかしただがむしゃらなだけではなくこれまでに比べてチェンジアップが増えて緩急を意識し始めたのはよいことで、奪三振は減りましたが与四球も減って、それでいて150キロ台を普通に出せるようになってのパワーピッチの基本がずれていませんからさらなる飛躍が期待されます。

太りすぎないようにね

そうなれば来季こそ八回の奪取が必須課題となります。
オスナが残留してくれれば益田、そうでなくてもゲレーロ、唐川、東條らライバルが多いですがライバルを蹴散らしてこそ本当の力を得ることができますし次期守護神への道も開けるでしょう、吉井監督になって守護神の連投を避けるために最後を任されてのプロ初セーブも手にしたくあります。
力任せに投げている感じはありますので肩肘の疲労過多が心配にもなりますがそこは吉井ルールを信じて、それよりも巨大化しつつあるのが懸念材料ではあり、それがパワーの源ではあっても腰回りがだぶつきつつあるのはマイナスでしかありませんから顎周りも含めてせっかくの男前が崩れないよう注意していきましょう。

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