2022年通信簿 20 東條大樹

20 東條大樹 投手 31歳 年俸2200万円

【2022年成績】 59試合 4勝4敗0S 防御率2.08 56回1/3 51被安打 3被本塁打 10与四球 4与死球 63奪三振 被打率.243

華麗なる復活を遂げた東條です。
吉井コーチに引き立てられる形で台頭した東條は翌年の出足に躓きましたがしかし辛抱の起用で帳尻を合わせて、ところが昨季はほぼ二軍でした。
二軍では防御率1点台でしたしあれだけ我慢をした吉井コーチがなぜ東條を使わなかったのか、どうあれその退任で今季の再浮上ではあります。
そういう意味では吉井監督になって不安が無いわけではなくきっと本人もそうでしょうが、あれこれそれらの経緯をほじくり返す余裕も無い中継ぎ陣ですから生き返った東條をまた沈めるわけもなく、年齢的にも脂が乗ってくるところですので今季のキャリアハイをさらに更新といきたいものです。

対左打者が改善

そんな昨季でしたし石垣島では第二クールまで別メニューチックだったことで、あるいはシーズン中にトレードがあるかとも思っていました。
しかし3月上旬に教育リーグで実戦初登板を果たすとオープン戦の最後に投げて開幕一軍に滑り込んでの春先こそ不安定なピッチングもありましたがGWぐらいからは欠くことのできない存在となり、コロナ離脱がありながらも数字を伴って60試合近くを投げたのは素晴らしいです。
そのコロナにより念願のオールスターを出場辞退となってしまいましたが、これぐらいを投げられれば来季も余裕で選ばれるでしょう。
目立ったのはタイプ的に仕方がないのですが左打者を苦手にしていた昨季までとは打って変わって右よりも抑えたことで、最大の武器であるスライダーは右打者に対しては消えるような魔球でしたが左打者には外中心の組み立てで四苦八苦、がこれまででした。
それが今季は球種配分は変わらないままに内角にまるでシュートのように切れ込んでいく恐怖感を与えたのがよかったのでしょう、またこれまで投げていなかったカーブがいいアクセントになって辰己の無様な腰砕けの空振りなどスライダーだけではない東條の印象付けもよかったです。

引き締めて来季に

そういった新境地は来季に二年目ですのでまたしても二年目のジンクスと戦うことになる東條は、閉幕直後に鏡視下右足関節後方遊離体切除術、鏡視下右足関節外側骨棘切除術および外側靱帯修復術は術後2週間のギプス固定で投球開始まで6週間ほどの目論見です。
シーズン中にずっと抱えていたのかそれとも打たれるケースが増えていた9月あたりからおかしくなったのか、どうあれ順調にいってくれよと願うばかりです。
順調であれば春季キャンプには余裕で間に合いますし肩肘を休められるとそこは前向きに、足首なのが長引いた内の例があるだけにどうにも気にはなりますがキャリアハイに無意識にも浮かれたり油断をしたりにならずに引き締めらられるとでも思えばいいでしょう。
気が付けばドラフト同期の出世頭はしかし充実期はまだまだこれから、同期同い年右腕の生存競争に勝ち抜いたハングリー精神でさらなる飛躍が楽しみです。

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