91 エンニー･ロメロ 投手 30歳 年俸3000万円
【2021年成績】 4試合 1勝0敗0S 防御率1.54 23回1/3 19被安打 2被本塁打 9与四球 0与死球 20奪三振 被打率.235
昨季途中で獲得して貢献した澤村、陳偉殷を失っただけに同じく中盤戦以降に存在感を見せたロメロの動向が心配でしたが、無事に残留が決まりました。
6月半ばの獲得で来日は7月下旬、シーズンの半分以下で出来高込みでの3000万から50万ドルにという報道が一部にありましたがそんなに安くていいのかと、おそらくは誤報でしょう、もし本当にそうであれば出来高が別にあるとしてもお得すぎます。
もっとも中日での二年目を棒に振った左肩痛は手術をしましたが体の張りによる離脱は関係があるのか無いのか、そして正念場の最終盤にご家族の病気で帰国して不在だったこともありフルシーズンのプレーがあるいは見込めないのかもしれず、そこはかとない不安が無いわけではありません。
陳偉殷の穴を埋めた
僅かに4試合でしかありませんでしたが、やはり4試合だった陳偉殷のさらに上をいく見事なピッチングでした。
デビュー戦こそ5回途中での降板となりましたがそれでも2失点でしかなく以降の3試合はいずれもQSで、打線の援護率が2点に満たないところなどはやはり陳偉殷と同じでしたが127球の熱投で陳偉殷が届かなかった白星を手にして、1点台の防御率は文句の付けようがありません。
左腕で150キロを軽々と超えるストレートは打者には脅威でしょうし危惧していた四球は多めでしたがそれで崩れることなく意外な粘り腰を見せて、ほぼストレートとスライダーという単純な組み立てでも抑えられるのですから地力があるのでしょう。
体調や家庭の事情に問題が無ければ当然に先発ローテーションに入ってくるだけの力を見せてくれましたから、ただただそれを願うばかりです。
中日時代に受けたことのある加藤とのバッテリーで違和感なく入れたのもよかったのでしょう、奪三振力がある一方で打たせて取る、ゴロが多いのは内野陣の守備が締まってきたチーム事情にもフィットして、ただありがちな左打者に苦労して被弾は栗原、牧原大といずれもそれだったのが気にはなります。
多めの被弾と左打者が苦手なのは以前からの傾向ですので劇的に変わるとは思えませんが小島の例もありますので、伸びしろと考えれば楽しみでなりません。
【オリオン村査定】 3000万円 → 1億1500万円 （△283%）
