2021年通信簿 63 和田康士朗

63 和田康士朗 外野手 22歳 年俸1000万円

【2021年成績】 96試合 19打数 25得点 5安打 打率.263 1二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 24盗塁 5四死球 8三振 得点圏打率.429

去年の盗塁数を超えたい、その言葉どおりの24盗塁はリーグトップ、4人の横並びながらも盗塁王は育成枠出身、規定打席不足と前年の周東に続きました。
数字が物足りないとの声もありますがそれだけパシフィックの盗塁阻止技術が高いのでしょうし、こと和田について言えば最終盤の盗塁王争いにチャンスすら与えられず、チームとしては荻野を重視して、リーグとしても暗黙の出来レースに巻き込まれた被害者ですので気にすることはありません。
規定打席どころかスタメン出場は2試合でしかなくそれが一桁での盗塁王は史上初、24打席も史上最少、100試合未満での盗塁王は赤星以来19年ぶりと記録ずくめで、BCリーグ出身者としては初のタイトルホルダーでもあり、NPBの歴史に名を刻んだ一年となりました。

スタメン目指して

代走での出場が大半ですのでそれだけバッテリーからも警戒されるわけで、昨季は初球から走るという積極さが目立ちましたが今季はなかなかスタートを切れないケースもあり、そんなマークをされる中でのものですからなおさらにその価値が高まります。
もっとも盗塁死こそ5つ、は荻野、源田、西川のほぼ半分で成功率が8割を超える見事なものではあるものの牽制死がそれなりに、前にいこうとする意識が強いのでしょうが逆を突かれて荻野ほどの体捌きを見せることはできず、そして代走だからこそ「何やってんだ」感が強くもなりました。
これを積極性の代償と考えるかミスとするか、難しくはありますがどこぞに和田が塁上での打者の数字があればそれが判断材料になるかもしれません。
そんな和田は今季も「目標はスタメンでずっと出ること。自分で塁に出ないと盗塁もできないのでバッティングはしっかり伸ばしていきたい」と掲げましたがその願いは届かず、分母が小さくも打率、4割を超える出塁率ともにスタメン起用があってもおかしくはありませんが井口監督は試合終盤のジョーカーとして手元に置いておきたかったのでしょう、それだけの脚力ですから分からないでもないですが長い目で見ればどうだろう、和田の将来を考えれば賛成しかねます。
あれだけ思い切りがよかったものが逆方向を意識したり当てにいくような中途半端なスイングだったりと、負の面が出つつあります。
和田にとって追い風になるかもしれないのがこれまでは同じ左の外野手でタイプも近しい藤原優先だったものが、先日に河合オーナー代行兼球団社長が代走中心の起用に「それでは中長期で見たときに走りのスペシャリストにしかならない」と、これがコーディネーター部門にかかるやりとりの中で出てきた言葉ですので一気に変わることはないにしても現状に一石を投じることにはなるでしょう、これまでよりは打席が増えるのではないかと期待したいです。

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