2021年通信簿 4 藤岡裕大

4 藤岡裕大 内野手 28歳 年俸3500万円

【2021年成績】 137試合 432打数 41得点 110安打 打率.255 21二塁打 3三塁打 3本塁打 37打点 10盗塁 42四死球 95三振 得点圏打率.258

いろいろな変化があった今季の藤岡でした。
春先は練習試合、オープン戦でピリッとしない、とは言っても.224ですから藤岡でしかなかっただけですが、これまでのようにそれでもレギュラー安泰とはならずにそれは小川の獲得からして見えていたことではあり、開幕スタメンショートをまさかの鳥谷に奪われるというスタートです。
三戦目に奪い返すもすぐにまた鳥谷に取って代わられて、しかし4月中旬には打撃好調もあってレギュラーの座をキープしました。
エチェバリアが合流してからは安田の足踏みもあってサードに回ることが増えて、そして終盤戦にはサードがメインになった藤岡です。
ショートであれサードであれ守備が格段と上達した、とは主にスローイングですが、突然に肩が強くなる年齢でもありませんからこれまでが意識的にバウンドさせていたのかと思えるほどにノーバウンドスローとなり、球際の弱さこそ相変わらずでお手球は目立ちましたがそれで慌てることなくスローイングミスが激減したのは驚き以外の何ものでもなく、見た目だけではなくおそらくUZRもかなり改善しているでしょう。
しかし残念なことに一時期に2割8分台まで上げた打率も終わってみれば目標とした.260に届かず、いつの間にやらレギュラー固定に戻っての危機感の薄れなのか、それともいつものガス欠なのか、そうなればまだ20代後半ながらも体力面を考慮して競わせることこそが藤岡を活かす道と考えます。

近藤効果か

ルーキーイヤーから指摘し続けている遠回りのスイングは近藤との自主トレで「バットが遠回りしないように」と指導されたとのことで、本人の意識もそうですが打撃コーチは何をやっていたのかと、「目のトレーニングがすごく勉強になった」とも語っていましたのであれこれプラスになったのでしょう。
言うほどに変わったようにも見えませんでしたがそれでもしっかりと叩けるようにはなったようで、逆方向へのそれが顕著でした。
ただ調子が落ちてくると当てにいく、そしてこねるようなスイングになってしまいゴロを量産するのを軌道修正できなかったのは身近に手本となる選手、もしくは直してくれるコーチがいなかったからであれば、情けない話ですが万難を排してでも近藤を獲りにいくしかありません。
守備ではスローイングの安定が一番で、今季ぐらいに守れればショートを充分に任せられるとは逆に言えばサードでは打撃が物足りなくありますからエチェバリアを蹴散らす意欲が無いとしんどいことにもなりそうな、安田の停滞があってこそのサード藤岡ではありました。
そのサードでの守りは鳥谷もそうでしたがショートの感覚が抜けないのか止める、ではなく捕る、の体捌きがどうにも不安で上手くこなしてはいましたが体の横でバウンドを合わせるプレーにどれだけヒヤヒヤしたことか、そこは大きな改善ポイントでしょう。
昨秋から公式Twitterでキメ顔や変顔を披露するのがお約束になっていますが、それだけチームの顔として存在感があるからだと思いますのでプレーでもそうあって欲しい、ショートであればさらなる守備の安定を、サードであれば長打と出塁率のアップを、地味に来季が正念場になりそうな気がします。

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