35 鈴木昭汰 投手 23歳 年俸1600万円
【2021年成績】 23試合 1勝4敗0S 防御率4.08 79回1/3 78被安打 10被本塁打 28与四球 2与死球 76奪三振 被打率.258
ルーキーとしてはまずまず、ドラ1としてはもうひとつ、そんな鈴木の一年目でした。
先発でいくなら種市と全く同じ誕生日ということもありその穴埋めを期待しましたが、佐々木朗に押し出される形で先発、中継ぎをいったりきたりと便利屋的な扱いに気の毒なところはあったにせよ出足の勢いを維持できず、本人も不本意だったでしょうし消化不良気味だった感は否めません。
気持ちが前に出て小気味いいピッチングスタイルは河本を彷彿させて自分的には早くから中継ぎ推しでしたが、しかし本人はあくまで先発志向が強いようでそこをベンチがどう考えるのか、よぎるのは藤岡貴ですのでそうならないような手綱捌きが必須です。
中継ぎ推し
出足は快調でキャンプ初日からブルペンに入って捕手を座らせてのピッチングは堂々たるもので、練習試合でも早くから起用されてオープン戦も含めて6試合、防御率2.65はくじを外した早川に匹敵するのではないかとすら思えるものでした。
そしてデビューは開幕カードの三戦目に先発で、開幕前に何度も対戦したソフトバンクが相手でしたのでデータを取られていたであろうことからどうかとも思いましたが5回1安打6奪三振6与四球2失点という派手な内容は、トータルでは期待に違わぬものだったと思います。
そして二戦目は7回2安打11奪三振2与四球零封の見事なピッチングも打線の援護が無く、次は5回3安打7奪三振2与四球2失点でプロ初黒星に、その次は6回5安打3奪三振2与四死球2失点で試合に勝っても白星は遠いままで、やっとその次で念願のプロ初勝利です。
このあたりがロッテな洗礼と言いますかいろはと言いますか、誰もが通らなければならない苦しみの関門なのでしょう。
奮投も虚しく先発に固定されなかったのは佐々木朗との絡みもありましたし、本格派と言えるほどにストレートで押すタイプでもありませんが真っ向勝負の宿命か球数が増える傾向が強いことでの懸念もあったような、外一辺倒のリードとマッチしていないところもありました。
そんな鈴木は先発として大きく育てたい気持ちもありますが短いイニングで爆発的に力を発揮できそうで、奪三振力の高さが魅力でゾーン勝負であれば四球も減るでしょう、被弾が多いのがネックも種市と同じく強気の裏返しではあり、連投が利くスタミナもありそうなのでやはり自分的には中継ぎ推しです。
気を付けて欲しいのは見るからに太りそうな体質なので松永にならないよう、ルーキーのときの松永は今とは全くの別人で、そしてやはり先発志向でした。
【オリオン村査定】 1600万円 → 2100万円 (△31%)