2021年通信簿 27 山本大貴

27 山本大貴 投手 26歳 年俸1100万円

【2021年成績】 E 34試合 3勝1敗1S 防御率2.81 41回2/3 39被安打 1被本塁打 20与四球 1与死球 35奪三振

昨季に一軍の足掛かりを作って飛躍のシーズンにしたかった山本大は、しかし一転して一軍ゼロで終わりました。
数字的にはプロ二年目の一昨年とほぼ似たようなものでそこそこではありますがことさら秀でているわけでもなく、何とも微妙な感じです。
一時期に消息を絶ったことがありますがどこかを痛めていたわけでもなさそうな、逆に言えばそれでこの立ち位置は年齢的にはヤバいように思えて今オフの戦力外候補になるかもしれないと指折りましたが、生き残ったもののこのままでは来オフは乗り越えられないかもしれません。
そうでなくても山本と言えば山本斗になってしまいそうな流れですから、山本は俺だとアピールする来季であってもらいたいです。

先発か中継ぎか

やたら先発で起用された時期もありましたが今季は2試合でしかなく、左腕としては佐藤奨、土肥の後塵を拝しました。
これが適性、あるいは一軍への早道とそれを視野に入れてのものであればいいのですが、昨オフの契約会見で「左の中継ぎとして勝ちパターンで投げて欲しいと言われた」とのことですから当初はきっとそうだったのでしょう、しかしそれに徹することの無かった起用が現状を物語っています。
本来であれば陳冠宇の退団が大きなチャンスだったはずが、二軍では成田に敵わずその成田も一軍では通用せず、それが結果的に左対左へのこだわりが無くなった起用となれば山本大としてはどこに向かえばいいかが見えなくなっているかもしれません。
先発では小島が台頭してロメロの残留が決まり鈴木が志向して本前もいて、両刀が定まらない中村稔となれば中継ぎ一本で成田と競い合うのがよいと考えますが、しかし成田と同じく鎌ケ谷で見た山本大は構えたところに投げられない、外のスライダーが流れてしまう、といいところがありませんでした。
山本大にとってはスライダーが生命線だったはずがこれではきつい、先発としてであってもそうですが中継ぎで二軍レベルを相手に2イニングに1個の与四球が致命的になってしまいそうな、最近はあまり聞かれなくなった猫だまし投法だけではプロでは大したアドバンテージにはならなかったことになります。
キレのあるストレートも持ち味でしたが制球を乱せば効果も半減で、かと言ってロッテ化をされても先は見えませんし、厳しい来季になりそうですが佐々木千があそこまで変わるとは誰も想像できなかったでしょうから山本大も、それが何かは分かりませんが何かを掴むしかありません。

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