22 田村龍弘 捕手 27歳 年俸7000万円
【2021年成績】 70試合 136打数 14得点 32安打 打率.235 7二塁打 1三塁打 0本塁打 14打点 1盗塁 17四死球 33三振 得点圏打率.194
痛くてもやれるのが大事、全試合出場を目指すと井口監督に感化されたかのような田村は自主トレで毎日6~7キロの走り込みで体重を4キロも絞り込んで意気込みを見せましたが、しかし終わってみれば二年目のときのレベルにまで出場数が減ってしまいました。
4月下旬に走塁中の左大腿二頭筋肉離れで2ヶ月の離脱から始まって8月には体調が万全でないとベンチを温めることが多くなり、そして10月下旬には練習中に左内腹斜筋損傷でポストシーズンのメンバーから外れてしまえば、かなり立場が危うくなってしまったでしょう。
捕手陣は田村だけではなく吉田、柿沼、江村と故障者続きだったこともあり加藤の補強で様相がガラッと変わって、打撃でアドバンテージがある田村ではありますが秋季練習では井口監督が福浦二軍ヘッドとともに熱心にその加藤への打撃指導をしていたことからして気持ちがそちらにいっているのは明らかです。
そうなれば来季早々に取得する国内FA権を行使しての流出を覚悟した方がよさそうな、今季は日本人選手では上から8番目でBランクですが9番目の中村奨、10番目の国吉、14番目の岩下、15番目の藤岡、16番目の小島が昇給するでしょうからあまり下げすぎるとCランクになってしまいます。
そうなると補償がゼロで来オフの目玉にもなってしまいますからBランクに留める手心を加えたくもなりますが、唐川とともにずっと甘めの査定が続いていた田村であっても一律25%問題から逃れられるとも思えず、再来年の22は空き番号になると思っていた方がよいかもしれません。
佐々木朗をとっ捕まえろ
もちろん来季に田村がレギュラーを奪い返して、それで本人も満足できれば複数年契約での大型契約の可能性もあるでしょう。
ただ中村奨も来季に国内FA権を取得するだけに無い袖は振れずにそちらが優先されて、今オフの段階で田村には諦めモードになる気がします。
そもそも田村にまた追い風が吹くかどうかが難しかったりもして、ことリードについては田村に限らず外傾向が強いのはベンチからの指示だと見ていますのでなかなか特徴は出しづらく、その中でも美馬、石川とベテランとの相性はいいですが他の若手はほぼ加藤に負けていますからどうしたものか、昨季までは球威のある投手には強気の柿沼で出し入れが命の投手には田村、の棲み分けから、若手は加藤でベテランには田村、となってしまえばジリ貧なわけで、今後に出番が増えていく若手に食い込んでいかないと、それこそ佐々木朗をとっ捕まえる石垣島にしなければなりません。
伊東前監督もそうでしたし井口監督もそう、田村を扇の要に据えたかと思えば安泰にはならず右に左にはなぜなのか、田村が求められるものに応えられていない不満によるものであれば思い切って、ベンチの指示をあからさまは無理にしてもさりげなくでも逆らってアピールしていくしかないように思えます。
それで疎まれるようであれば望むところと、田村ほどの実績と若さがあれば引く手あまたとは言わずも食いっぱぐれることもないでしょう。
やはり二年目のとき以来のノーアーチに終わったバッティングはそれでもチーム内では頭一つ抜けていますから、とにかくリードに色が欲しいです。
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【オリオン村査定】 7000万円 → 6000万円 (▼14%)