2020年通信簿 15 美馬学

15 美馬学 投手 34歳 年俸6500万円

【2020年成績】 19試合 10勝4敗0S 防御率3.95 123回 130被安打 9被本塁打 25与四球 0与死球 88奪三振 被打率.270

美馬がいてくれてよかった、それぐらいに存在感の大きい活躍を見せてくれました。
正直なところその年齢からしてもそこまでの実績からしても人的補償のリスクを負ってまで獲る選手とは考えていなかったのですが、その不明をただ恥じるのみ、金銭で放出をした涌井よりも成績が劣るようであればシャレにならない、とも思っていましたが終わってみれば1勝差でしかありませんのでとんとんです。
2月下旬に開幕投手に指名されるも右脇腹を痛めて白紙となり石川にそれを譲ることになりましたが、しかし7月にやや乱れましたがそれ以外に波は無く、またお得意様で期待をされていたとおりにソフトバンクをカモにして逆に古巣楽天を苦手にしましたがその他はフラットに、その安定感は抜群でした。
ここまで不得手にしていたZOZOマリンで6勝1敗だったのも嬉しい誤算で、球場との相性ではなく珍しくもロッテに苦労をしていたことになります。
もっとも3年で出来高込みの5億とされていますので本当の勝負はこれから、来季以降も二桁勝利できっちりと出来高を手にする美馬であってください。

数字は平凡

これが自身で二度目の二桁勝利ですが、ロッテにきて著しく数字が上がったわけではありません。
防御率はギリギリで4点を切った程度でしかありませんし、被打率もそこそこ高いですからピシャリと抑えるイメージはあまり強くはなく、また思っていたよりもイニングを食ってくれなかったりもして、しかしよくよく考えてみれば昨季までの美馬の数字も似たようなものですし敵として対したときもそれなりに点を取りながらも気が付いたら負けているなんてことが少なくなかったわけで、つまりはこれこそが美馬のピッチングなのでしょう。
打たれても無駄な四球を出さないことからテンポが悪くなるわけではなく、貧打のロッテにして6点を超える驚異の援護率もそこからきているのだと思います。
手術をした右肘への不安、また今オフに戦力外となった大谷や内と同じ30代半ばになってどうしても避けられない衰えとどう付き合っていくのか、そんな課題も少なくありませんが、それでも今季を見る限りでは140キロ台半ばのストレートは健在ですし一つにこだわらずにスライダー、フォーク、カーブ、そして一番に武器になっているようにも思えるナチュラルも含めたシュートと変化球も多彩で強気に内を突いたかと思えば緩急でタイミングを外すなど攻め口が手広く、それでいて与死球がゼロというコントロールがあれば大崩れをすることは無いでしょう、七変化なピッチングで翻弄する美馬を今後も楽しませてもらいます。
ちなみに今回の査定は福田秀と同じくFA移籍でのルールに則って、ベースを3年3億9000万として単純割りしたものですので悪しからずご了承ください。

【オリオン村査定】 6500万円 → 1億6250万円 (△150%)

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