2024年通信簿 99 ネフタリ・ソト

99 ネフタリ・ソト 内野手 35歳 年俸133万ドル

【2024年成績】 132試合 491打数 43得点 132安打 打率.269 22二塁打 2三塁打 21本塁打 88打点 0盗塁 47四死球 136三振 得点圏打率.321

期待はしていましたが年齢的なものと、緩やかながらも右肩下がりでこの活躍は嬉しい誤算でした。
今やリーグでも3割や30発は数えるほどで今季も一人ずつしかいないことを考慮すれば.268はリーグ6位、22発はリーグ4位で上々でしょう。
さらに88打点はリーグ2位で打率では佐藤に9厘、本塁打ではポランコに1本の差を付けられましたがともにチーム2位で打撃での貢献はピカイチでした。
当然に来季もぶっとい幹を勘定したくなりますが、守備位置の問題があって近い数字がノルマとして課されることになります。

打点をゲッツ!

特筆すべきは勝負強さです。
打点は巡り合わせもあって運不運に左右されるところもありますが得点圏打率が3割を大きく超えて、額面どおりのチャンスにソトでした。
12球団で唯一アーチゼロの5試合目に放り込んで、開幕戦こそノーヒットでしたが以降は16試合連続ヒットと出足もよかったです。
ソトなのに外が不得手で執拗に狙われてそこを逆方向で対処し始めると内で体を起こした上でまた外に落ちるボールで翻弄されるという分かりやすい弱点はあれど、ちょっとでも甘くなれば右に左に弾き返せる、必ずしもプルヒッターではない技術がソトを支えます。
ミスショットも少なくなく併殺王、山川に次ぐ三振の多さは長距離砲とのトレードオフと割り切れば、バッティングを変える必要はありません。
日本人が情けないことにエチェバリアもそうでしたがソトのダンディ坂野もチームの盛り上げに一役買って、まさに中心選手です。
例えば月間で1割台に落ち込むなど不調がそこまで続くことが無かったのも、打線としては大助かりでした。

鍵を握る

一方で上手いと言われていたファースト守備は、相応でした。
そもそもオフに手術した左足首の影響か来日は2月中旬で実戦はその一ヶ月後の教育リーグのDHでの出場で、交流戦あたりまでは半々ぐらいの安全運転です。
それでポランコがレフトに押し出されて、そうでなくても混雑のDH、ファーストにソトは打てなくなればただの重荷でしかありません。
そういう意味でポジションとしての補強ポイントとずれているのはどこかレアードと似ていて、貢献は大ですがチームとしてそれでよかったか疑問が無くもない、そして不幸にも打てなくなったときにさくっと見切れるベンチでないでしょうから、文字どおりに打線の鍵を握ることになります。
どうしても速い打球への反応は遅れますし理想を言えばDH専にしたいですが、ソトが弾けるかベンチが正常に機能するか、どちらかを願うしかないでしょう。
フル稼働できれば頼もしいですがDHでの出場、途中交代、欠場とそれが無理なのか無理をさせていないだけなのか、悶々とします。

大幅アップ

【オリオン村査定】 133万ドル → 250万ドル (△88%)

ひと悶着あるかとも思いましたが来季の残留があっさり決まって、そんな高等戦術をとったとも思えませんが二年目が球団オプションだったらGJです。
もしそうであれば200万ドル程度か、そうでなければポランコがバカ高くてこれぐらいは要求していそう、もっともニッカンの選手名鑑は2億円(≓133万ドル)ですがWikipediaでは1億5000万円(≓100万ドル)と幅があってよく分からん、ただこと助っ人についての財布の紐は緩む傾向にあるようです。

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