65 寺地隆成 捕手 19歳 年俸500万円
【2024年成績】 2試合 7打数 0得点 1安打 打率.143 1二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 4三振 得点圏打率.000
誰よりも先に、ぐらいに推しとなったのは石垣島でサインをする際の「ありがとうございます」で、プレーによるものではありませんでした。
しかし神様は見ていると言いますか真摯な姿勢は全てに通じると言いますか、下位指名の高卒ルーキーが見事な成績を残します。
二軍にライバルがいないわけでもないのに捕手という出番を得るのが難しいポジションで規定打席に達してリーグ2位の.290を誰が予想できたか、松川も植田も柿沼も真っ青でしょう、そして閉幕間際のお試し一軍ではプロ初打席初球をフェンス直撃のプロ初ヒットと素晴らしいの一語に尽きます。
球団の高卒ルーキーで初打席初安打は2003年の西岡以来21年ぶりで、同じくツーベース、わくわく感が止まりません。
そうなれば来季は一軍に軸足を置いての飛躍が期待されますが打撃を活かすかあくまで捕手として育てるか、難しい判断を迫られる一年となるでしょう。
二軍の正捕手
U18侍ジャパンの主力として活躍しながらも5巡目まで残っていたのは僥倖で、全体で51番目、その侍ジャパンではファーストでそもそも捕手は2年生の秋からで、捕手としてはまだ未熟、左のファーストだとニーズが低い、そんな評価の低さがあったのかもしれません。
打撃の評価だけであればプロ入り後の野手転向もありえましたが開幕戦こそ代打でのDHデビューでしたが2戦目に五番捕手で3安打猛打賞となると次のカードでは四番捕手とあくまで捕手として、松川らとの絡みもあってDHでの出場もありましたが終わってみれば二軍の正捕手です。
その捕手としての力量は二軍ではリードの是非は分かりづらく、キャッチングやブロッキング、肩などはごく普通といった感じです。
ただやや腰高で踵に尻を乗せない足腰の強さはよいとしても低めでも腰を落とさずミットを被せるようにして股間を抜かれたシーンもあって、このあたりはロッテ捕手陣の金太郎飴みたい、経験が浅いところに変なのが染み付かないよう、それだけは勘弁してください。
特筆されるのはやはりバッティングで逆方向への打球が多く、しかし力不足で引っ張れない松川とは違ってしっかりと叩いてのものでした。
そして意外に伸びる、一軍でのプロ初ヒットも一見すると打ち損じたかのような飛球がグングンとあそこまで飛んだのは押し込めているからでしょう。
初球だったのは積極さの顕れで鎌ケ谷でもそう、ただ振るだけでなく狙いすましたような左中間へのツーベースを何度も見ました。
7月には16試合.356の9打点で月間MVPを獲得してフレッシュオールスターでもヒットを打って、ロッテファンだけでなく印象付けられたと思います。
足は速くありませんが遅くもなく、佐藤も走れる捕手でしたが巨大化とともに面影が無くなったことでチームで一番に走れる捕手ではないかと、そして何よりも次の塁を常に狙う姿勢がよい、当たり前の姿勢ですができないやらない選手もいて、馴れてそれを忘れないよう願います。
捕手か打者か
二軍ではファーストとサードで1試合ずつ、時期的に可能性を模索したようにも思えます。
U18のイメージがあって捕手でなければファースト、よって坂倉のような起用がよいかとも考えていましたが捕手転向前はサードでむしろそちらが本職に近くて守っている姿には躍動感があって違和感も無く、サードの現状を鑑みればそちらが現実的かもしれません。
宮崎でも捕手以外の練習をしていたようですがしかし本人は捕手一本と考えているっぽい、それが通るかどうかはともかく妙な色気は無さそうです。
ホープの一人として派遣されたオーストラリアではどうだったんだろう、打撃は引き続き好調で緩んだところはありません。
そういったポジションに影響しそうなのが肩の状態で3年生の春に痛めたらしく、石垣島で合流した直後もキャッチボールはスタッフと短い距離でやっていて、その後にそういった不調は伝え聞こえてきませんがそこはロッテですから何とも言えず、めっちゃ気になります。
嗇いなぁ
【オリオン村査定】 500万円 → 700万円 (△40%)
推しの贔屓目もあって大幅アップとしましたが、球団は嗇く50万円しか上げませんでした。
二軍での成績がほとんど反映されないのは分かっていますが、上位指名に匹敵する活躍だったわけでそれぐらにしてあげればよいのにと腹も立ちます。
来季はポジションにはよりますが一軍での出場数、打席数を増やして倍増といきたい、ひたすら応援します。