国内、海外とで9人が行使したFA戦線は、そろそろ終着点が見えてきました。
ここにきて甲斐の巨人移籍、菅野のオリオールズ入団で進路が決まっていないのは福谷の一人だけです。
大山が巨人濃厚とされながらも残留して木下、原口もセルフ戦力外になりかけての残留となって、出番を求めてという意味で一番に効果的な茂木はヤクルトに、メジャーじゃなかったのかよと九里がオリックスに、そして石川柊がロッテとサプライズもありました。
選手会は年数を短くしろとわめいていますが分母が大きくなっても一部の選手が利を得るだけでこの状況はさして変わらないでしょう、流動性を高めるのであれば行使でなく自動FAにするのが最適で、しかし木下らのケースを怖れてそれを拒否しているようでは何も変わりません。
驚いた
甲斐は何だかんだソフトバンクに残るだろうと思っていて、驚きました。
伝えられるところでは併用とまではいきませんが海野との棲み分けに不満でもっと試合に出たいと、それが理由であれば巨人はありえないはずです。
ファーストに追いやられつつありますが大城がいて100試合近く出場した岸田がいて、これで甲斐が100試合以上とメインを張ればチームとしてどこまでプラスになるのか、それよりも人的補償で若手をもっていかれることに恐怖している巨人ファンが少なくないように思えます。
ソフトバンクの条件が4年10億+出来高と意外に渋くて、そして上沢がそれに近い条件でほぼ確定したタイミングでの決断がかなり意味深でしょう。
残る捕手陣は海野が中心になって嶺井が脇を支えて谷川原、石塚の成長を待つのか、こうなってみると捕手としてはあまり使っていませんでしたが吉田を現役ドラフトに出したのが痛いとはそれだけ甲斐流出の可能性が低いと考えていたのかもしれず、渡邉の伸び悩みも誤算かもしれません。
あるいは巨人が小林、山瀬あたりをプロテクトから外してその餌に食い付くか、尾形をくれるなら泣く泣く柿沼をあげてもよいです。
これまた驚いた
菅野の1300万ドルにも驚きました。
メジャーは30代になると条件が厳しくなりがちで来季に36歳、故障歴あり、オリオールズも思い切ったものです。
単年契約らしくそこでブレーキをかけたつもりなのか、日本からの広告収入を見込むにしてもそれだけ1000万ドルクラスが珍しくもない給与状況なのでしょう。
そりゃ猫も杓子もメジャー、メジャーと草木もなびくわけで、もしだめでも有原式FAがありますし、今後も安易なポスティングが増えていきそうです。
安易かはさておき種市の来オフが恐怖でしかなく、まさかの小島もあったりして、イヤな時代になりました。