有終の美でCS進出

直接対決で楽天を連破して昨季に続いて、今季は敵地開催のみですがCS進出が決定しました。
種市、佐々木の東北コンビが好投して仙台の地で楽天を下すという完璧なドラマで、かつ佐々木は完全試合以来の無四球完投勝利に初の二桁勝利を達成して、規定投球回にはほど遠いですが海を渡る大義名分を手にして明日のスポーツ紙は「朗希でCS」「メジャー」の文字が躍ることになるでしょう。
点差が開く前から準備はしていましたが99球での九回続投はブルペンを空にした岩田鉄五郎の引退試合ではないですが益田も鈴木もベンチ外だったにしても国吉だろうとそれほどに意外で、しかし「コーチに何も言われなかった」とベンチのシナリオどおりだったと思われ、これで今オフの渡海が確定かな、その気配を察知してかドジャースの編成部長らの視察が記事になってさてCSはどうする、ローテーションが悩ましいです。
初戦の小島は決まりでしょうが佐々木はエスコンで打たれていてしかし種市は日本ハムにもエスコンにもボロボロで数字だけで言えばエスコンで勝っている西野が妥当、意表を突いて対戦が無いカイケルの可能性もゼロではなく、それでも不幸にも三戦目が無くポストシーズンを終えるリスクを考えてさらなる有終の美で二戦目の佐々木はあるのではないかと、建前ではあれ日本一への意欲を口にしていましたし、そのCS1stステージは12日に始まります。

好投手佐々木

ピッチングとしては不安な立ち上がりでした。
簡単に二死を取るもそこから連打にワイルドピッチで先制を許して、相変わらず簡単に走られますし、変化球中心の組み立ても毎度のことです。
ストレートは図ったように153キロが並んで155キロを超えると実況がわざわざそれを口にするほどに数少なく、二回以降にまとまってきたフォーク、そして主役になりつつあるスライダーは完全試合の佐々木ではなく好投手の佐々木と言ったところです。
このストレートの球速は投げられないのか投げないのか、投げられなくなっているように思えますが八回に150キロ台後半を連発したことからセーブしている側面もありそうで、このあたりをどう評価するか、セーブしているのかセーブせざるをえないのか、しかしこのオフであれば気にもしないメジャー関係者でしょう。

会心のゲーム運び

打撃陣は終わってみれば5得点ですがもう二ヶ月ほどで40歳になる岸にまた抑えられて、ようやく終わったかと喜んだキラーを復活させてしまいました。
顔ぶれとしてはソトを外したのが功を奏して五回に代わりの安田のヒットで広げたチャンスにタイムリーエラーで引っくり返して九回に中村奨のスクイズなどでトドメの追加点を奪って、八回の小郷の打球は抜けていれば1点差に迫られた危機を守備固めの小川が好捕して、起用が上手くはまって気持ちよかったでしょう。
淡々と平常心を口にする吉井監督ですが三回には一死でバントをさせましたしそれなりに期するものがあったのか、結果的には会心のゲーム運びです。
それにしても九回のあそこでマウンドに投手コーチが行ったのが疑問でポランコを渾身のストレートで空振り三振に切って取って岸は高ぶっていたでしょうに、間を入れたつもりであればそれが魔となって、佐藤のヒット、ピーナッツ魂の藤平がスクイズ、藤原のスリーベースと3打者に3球で2失点の喜劇となりました。

酷なカメラワーク

来季はネット中継が中心の観戦になりますし常設にしようかな、今日の解説者です。
設立してもう20年になり有力OBがいないわけでもないでしょうが距離を置かれているのか今日も縁もゆかりもない阿波野はまあ普通、岸の組み立てで友杉が前のめりのスイングになっているみたないな、あれ、いつもですから、そんな勉強不足は否めませんでしたが苛つくものではありませんでした。
それよりも酷だったのはカメラワークでロッテファンには切ない今江監督と鈴木大のツーショットは九回に失点して完全にCSの夢が絶たれた場面で、試合終了後は涙を隠すように突っ伏している藤平、五回と九回の失点に絡んだ村林、前日にやらかした石原を続けて抜くという周到さです。
五回の村林のエラー、あれはヒットでもよかったように思いますが直後の、ロッテファンには見慣れた呆然とする岸の表情も然りでした。

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◆10月1日(火) 楽天−千葉ロッテ25回戦(ロッテ13勝11敗1分、18時、楽天モバイルパーク、24,621人)
▽勝 佐々木 18試合10勝5敗
▽敗 岸 21試合6勝11敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木—佐藤
楽天 岸、藤平—石原、太田

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