唐川！

前回は五回まで完璧の6回1安打零封も降板直後に西村が逆転被弾で勝ちを逃してしまいましたが、今日は四回までノーヒットの6回3安打1失点が報われました。
唐川が今季初勝利は2年振りの白星で、先発としてのそれは記録大好きニッカンによれば球団史上二番目に長いブランクの6年振りとなります。
そもそも先発と言いますか登板が3ヶ月も空いていて「わざわざ来てくれた」とは言ってもご家族とすればもしかしたら最後かもとの思いがあったのかもしれず、それほどに前回登板の後の休みが長くて投げ始めてもイニング、球数を少しずつ増やしていくという状況でした。
つまりは今回も次がいつになるかが焦点となって、これが惜別の晴れ舞台だったなんてことにならないよう半月程度でまた勇姿を見せてください。
ピッチングとしては先発になって組み立てが変わっていましたが今日はほぼカットボールでたまにカーブ、チェンジアップといったリリーフのときのそれに近い形でボール先行になるケースはままありましたが、大きく制球を乱すことなく微妙に動くボールで詰まらせた打球が多かったです。

顔を上げろ小川

しかし最後はヒヤヒヤでした。
1つめのときは益田にセーブを付けるためのお膳立てなんてネタを考える余裕がありましたが2つめはさすがにきつかった、小川が安達にならなくてよかった、鈴木と益田はそれぞれ1失点でしたがいずれも小川のタイムリーエラーで自責はゼロです。
最初のは足が揃ってしまって次のは大事にいこうとしすぎた感じで、いずれも土のグラウンドで思ったより跳ねなかったことでのそれにも見えました。
試合終了後にベンチでうつむいていてもしかしたら涙を流していたのかも、これまでの積み上げを考えれば注意反省はあっても気にしすぎる必要は無く勝ったからにしても益田も肩を抱いてドンマイと、そしてここのところ藤岡の守備固めのケースが増えていますが明日はスタメンで使うのが心の余裕的によいと思います。

好対照

同じように足を引っ張られはしましたが、鈴木と益田は好対照でした。
先頭にスリーボールとなりながら別人モードで三振に切って取った鈴木に対して、益田は先頭にヒットを許してぶつけての無死一二塁です。
このカードはフランコが逃げるボールを追いかけてくれてそれで横山も助けられましたが、そうでなかったらヤバかったかもしれません。
それぐらいにストレートには威力がありましたが全体的に佐藤の構えどおりに投げられていなかった益田は失点するケースでは「走者を溜めなきゃいいじゃん」のケースが目立って、春先に比べて最近は落ち着いていましたがこれが二幕目の幕開けなのかガス抜きなのか、おそらく次は西武戦です。

悪夢再び

楽天ファンにとっては前日に続く悪夢だったでしょう。
まるで録画を見ているかのような三回に連打で二死になって制球を乱しての押し出し、そして高部のタイムリーです。
こちらとすれば棚ぼたでしかなく笑いが止まらない、そしてストライクを欲しがったポンセを仕留めた高部は連日の見事でした。
高部の打順にはあれこれ思うところはありますが下位に核を置くのも一考ではあって、このカードではそれが面白いほどに決まっています。
要所で盗塁も吉井監督、金子参謀らしくない作戦で山口に至っては2年振りのキャリア2個目、解説者はポンセの癖を見抜かれていると疑っていましたがそれもあるかもしれませんがクイックになっていない、あれだけ大きなフォームで投げればそりゃ山口だって走りたくもなるでしょう。
それにしても角中が凄すぎる、続けてのスタメンは無いかと思っていましたがソトが守ったことでDHでの3安打猛打賞です。
明日はソトがDHに戻りそうで、てかポランコはどうした、連日のベンチ外でもし仙台に来ていないのであればアホらしすぎるオールスターとしか言い様がありませんが、とにかくもったいない、今後もカードで2試合はスタメンで使ってくれよと心より願います。
安田はお約束の四球を選びましたが他の打席の内容が悪くて明日は中村奨になりそうな、1安打1四球の山口も当てにいくようなスイングに見えてそれだったら藤原がよいかな、あと弱点か真ん中から外に落ちるボールで攻められるようになった岡に守備固めが出るのが気にはなります。
ともあれ尻がもぞもぞしましたが眼下の敵を連破してこうなったらスイープを食らわせたい、最多勝争いで脱落しないためにも種市で勝つ絵しか見えません。

明日への活力に！

◆7月27日（土）　楽天−千葉ロッテ15回戦（ロッテ9勝5敗1分、18時、楽天モバイルパーク、25,437人）
▽勝　唐川　2試合1勝
▽S　益田　28試合1勝2敗16S
▽敗　ポンセ　12試合3勝6敗

▽バッテリー
千葉ロッテ　唐川、横山、鈴木、益田—佐藤
楽天　ポンセ、渡辺翔、吉川、伊藤茉—石原、田中貴