痛み分けだけど痛すぎる

防御率1点台前半の両左腕がメルセデスは7回6安打5失点、モイネロも6回7安打3失点と両ベンチには誤算だったでしょう。
さらには主砲の一発にしょうもないエラーと似たような応酬で、そういう意味では痛み分けの引き分けではあります。
ただファンの心情としてはどうだろう、昨季までに比べれば不安定ながらも2点リードを守り切れなかったオスナ、やっぱりなの益田とロッテに分と言いますか諦め感が強くあって、しかしチームとしては勝たなければならないロッテと負けなければよいのソフトバンクでは痛恨の九回でした。
この首位攻防戦は1つも勝てず、どころか首位攻防戦にすらならなくなった3位転落でCS圏内も今江監督の息づかいが耳元で聞こえる1ゲーム差でしかなく、その楽天と来週は地元での2連戦で週末にはカード内で引っくり返されかねない距離にいるオリックスが待っていて、上よりもまずは下、踏ん張りどころです。

ソト!

それでも敗色濃厚を一時は、ほんの短い時間でしたが引っくり返したのには興奮しました。
あの角中のサヨナラアーチを思い出すかのような、あるいは交流戦での粘りを見せるかのような、そんなソトの一振りです。
軽く合わせたようなスイングから放たれた打球はぐんぐんと伸びてライト線ギリギリだったのかな、映像ではその瞬間が内野スタンドに隠れて見えませんでしたがバットの先っぽであれだけ飛ぶのはさすが助っ人パワー、思うように率は上がりませんがキャリアとしてはこんなものですし打点はリーグ3位の勝負強さです。
てか、上位5傑はソトを除いて全てがソフトバンクでチャンスの多寡、打席に入ったときに塁上にいる走者を比べれば実質的にはソトがキングでしょう。
ソトなのに外が不得手でそれでもちょっとでも甘くなれば弾き返せる、プルヒッターではない技術がソトを支えます。
これだけの大砲がフル稼働できれば頼もしいのですがDHでの出場、途中交代、欠場もあって無理なのか無理をさせていないだけなのか、悶々とします。

たまにはね

緩やかに調子が落ちているメルセデスはまあこんなこともあるさ、黒星が消えたのはこれまでの不憫を考えればいってこいです。
せっかく珍しくも味方打線が二死からの3連打で先制してくれたのに直後に3球で同点に追い付かれて、近藤には放り込まれて、点の取られ方が悪いってのはありましたが球数も少なくこれまでは遠かった七回を任せられたのは勝ち取った当然の権利です。
それだけに先頭を歩かせてしかしバントを失敗してくれたのに、二死までいったのによりによって九番に浴びた勝ち越しツーベースがもったいなさすぎでした。
打たれたヒットがいずれも失点に絡むという持っていなさもあってトータルでは勝てるピッチングでしたがこれも勝負のあや、次に頑張りましょう。

あれはなぁ

佐藤のエラーはタイミングとしてはアウトでしたが深くタッチにいきすぎて、ミットを走者の胸で地面に挟まれて持っていかれてといった感じでした。
吉井監督は「芯で捕ってたら」と苦言に近いコメントですがどうだろう、例えばミットの先っぽで弾かれたならそうですがそれよりも位置が問題だったような、それも反対方向からの返球でどういったスライディングかはギリギリの視野でのとっさのタッチだけに仕方がないような気もします。
そもそも益田が先頭に長打を浴びなければこんなことにもならなかったわけで、もちろん気の毒ではありましたが今季によく見るシーンで自らの失態にエラーが絡んでの失点は記録にならないものもふくめてそこそこに、10失点のうち自責が7でしかないのが現実です。
足枷がなければ鈴木で勝てたとも思いますしこれまた仕方ない、一日でも早い名球会入りを待つしかありません。

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ソフトバンク 1 0 0 2 0 0 2 0 1 0 0 0 6 9 1

◆6月23日(日) ソフトバンク−千葉ロッテ12回戦(ソフトバンク7勝4敗1分、13時、みずほPayPayドーム、38,787人)

▽本塁打 近藤11号(メルセデス)、ソト7号(オスナ)

▽バッテリー
千葉ロッテ メルセデス、横山、益田、鈴木、西村、澤村—佐藤
ソフトバンク モイネロ、津森、松本裕、オスナ、ヘルナンデス、藤井、長谷川—甲斐、海野

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