無死一二塁でソトが2ストライクに追い込まれながらもフルカウントまで粘ったことで目の前を五匹目のドジョウがピチピチと跳ね回りましたが、幻でした。
よりによって最悪のゲッツーでそれでも神ポランコがお約束の一二塁間を抜けば、の願いはセカンドの正面に転がってジエンドです。
まあ追い付いていてもまた延長十二回となればずぶ濡れになったかもしれず同じ負けるならこの天候で2時間ちょっとで終わったのを前向きに、明日に一日空くことで過負荷なリリーフ陣も回復するでしょうし、11連勝は綱渡りでもあって貫禄で重ねてきたわけではないため大事なのは一休みが大型連休にならないことです。
箱庭での兎戦は永久凍土ふん詰まり打線に圧倒的に不利ですが小島、種市、西野でいくのか西野をカード頭にずらして三戦目にサプライズの名前が飛び出すのか、あちらのローテは戸郷も菅野も避けられて山崎伊、堀田、その次は誰だろう、とにかく初戦を落とすわけにはいきません。
ところで今日も耳障りなあと一球コールはあれって甲子園でもやっているのか関東の独特なのか、ワンプレーに歓声が上がるのはともかくとして相手の攻撃中に恒常的な声出し応援はマナー違反だと思うのですが、とにかく品が無さすぎて不快感だけでなく哀れにも思えてしまいます。
不憫は続く
メルセデスは前回を上回る移籍後最多の123球で8回4安打1失点と文句の付けようが無いピッチングでしたが、無援護でまた不憫な羽目となりました。
終わってみれば今日の5球目が全てではあってしかし先発としての役割は充分にこなしてくれて、持ち味であるテンポの早さで試合時間短縮にも貢献して、それにしてもなぜ援護が無いんだろう、やっと初日が出た試合にしても2点しか取ってもらえずようやく世間も気付いたのかこんな記事も出ています。
これ、扱いを間違えたら流出は必至でしょう、複数年契約とも言われていますが3年以上とは思えずこのオフの争奪戦は確実です。
裏でフォローしてくれていればいいのですが吉井監督にはファンを安心させるためにも「はい。頑張りました」なんて淡泊なものではなく激賞して欲しかった、ともあれ前回、今回で100球のリミッターはさすがに外れたと思われ勝ち星には恵まれませんがエース格としてのメルセデスのフル回転を楽しみにしましょう。
吉田がデビュー
二番手で先日に支配下選手登録をされた吉田が、ロッテでのデビュー登板です。
他のメンツをできれば投げさせたくない事情があったにせよ1点ビハインドでしかない場面での起用は期待の顕れだと思いたい、一足先に一軍登録された二保ではなく吉田だったのもポイントで、一部に囁かれている二保に対する情実人事が現実の前には無力だったのが喜ばしくもあります。
ただZOZOマリンの甘めなそれではあっても140キロ台半ばと思っていたより数字が出ていてかつ三者凡退には抑えたものの、肝心要のスライダーを制御できずに次もこういった使われ方がされるかと問われれば微妙ではある、飽きられないうちに極上のスライダーを見せてください。
完敗
打撃陣はまあ才木がよかったとしか言い様が無いか、最後の盛り上がり以外は付け入る隙がほぼありませんでした。
とてもプロとは思えない、触りもしなければ記録は三塁打なんじゃないのってミエセスのやらかしがあった初回二死三塁が実は九回のそれよりもポイントだったかもしれず、結果的にはどちらもソトが打ち取られてウィークポイントが明確なだけに一線級が相手だと苦しいです。
小川も最後にヒットを打ちましたがセーフティーも粘りも不発で友杉も音無し、やられました、降参です、といったところでしょう。
6安打もうち2本は内野安打ですし先頭の出塁はクリーンアップに繋がる九回のみで採りうる作戦も限られて、どうしようもなかった、もう少し球数を投げさせることができれば何とかなったかもしれませんが小川ですらあれだと無理な相談か、完敗、もう完敗の交流戦初黒星です。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 |
◆6月2日(日) 千葉ロッテ−阪神3回戦(ロッテ2勝1敗、14時、ZOZOマリン、29,621人)
▽勝 才木 10試合6勝1敗
▽敗 メルセデス 9試合1勝2敗
▽本塁打 森下6号(メルセデス)
▽バッテリー
千葉ロッテ メルセデス、吉田—佐藤、柿沼
阪神 才木—梅野