2023年通信簿 52 益田直也

52 益田直也 投手 34歳 年俸2億円

【2023年成績】 58試合 2勝5敗36S 防御率3.71 53回1/3 49被安打 9被本塁打 14与四球 1与死球 54奪三振 被打率.240

渋い表情が目立った今季でした。
2年ぶりの30セーブでタイトルまであともう少しでしたが防御率が3点台後半はさすがにきつい、5点台の増田よりはマシですが0点台のオスナは別格としても松井裕も平野佳も1点台で大きく差を付けられて、せめて2点台でないと守護神として仕事ができたと胸を張るのは気恥ずかしいでしょう。
被打率は昨季とほぼ同じでそれに近かった2020年は2点台前半だったことで、つまりは粘りきれずの失点が多かったことになります。
チーム防御率が3.40でそれより悪い守護神が許されるのか、吉井監督も頭を悩ませる2024年となりそうです。

意気込みも虚しく

昨季に4年ぶりの3点台に「もちろんまだ若い子に負けるつもりはない。去年はああいう形で情けない成績だったので今年はキャリアハイ出せるように」と意気込んだ益田は若手を引き連れた益田塾で走り込みを欠かさず、3月頭には練習試合に登板するなど異例とも思えるハイピッチで調整を進めました。
その練習試合も含めてプレシーズンでは与四球こそ多めでしたが6試合零封で、「守護神は決めない」としていた吉井監督からその座を勝ち取ります。
そして5月までは防御率が0点台になるなど快調にセーブを稼いで、しかし6月上旬に2失点したのが躓きの始まりでした。
その後は抑えても三者凡退でピシャリとはなかなかいかず、6月は6点台、7月は4点台半ば、8月にやや持ち直すもそれでも3点台半ばで9月には9点台後半とお話にならない状態まで落ち込んで、イニング途中のツーボールでの交代という屈辱はしかしそれもあの荒れっぷりでは仕方がないでしょう。
話題となった足の上げ下げを止めて球速に衰えは見られず、しかし抜け球が多かったり追い込んでも攻めきれなかったり、今季も50試合以上を投げて勤続疲労が出ているのか単なる衰えなのか、思ったほどに次世代の守護神が伸びてこないだけに益田の窮状はチームの大きな痛手です。

名球会を目指して

岩瀬のNPB最多登板記録である1002試合超えを目標に掲げて、それを達成するにはこのペースで40歳まで投げる必要があります。
今季は史上10人目の200セーブを達成して岩瀬、藤川、高津以来のパシフィックでは史上初となる同一球場100セーブに12年目での700試合登板は史上最速、まさに記録尽くめでそれに成績が伴わなかったのが残念至極、来季は250セーブで名球会入りが待っているだけにこんな体たらくを続けるわけにはいきません。
チームとしても名球会を意識した起用をせざるをえないだけになおさらに、名に実が伴う来季であってくれよと願います。

老後

【オリオン村査定】 2億円 → 2億円 (±0%) ※2年契約2年目

素の査定は15%ダウンですがどうやら3年契約が満了した昨オフに再びの複数年契約を結んだらしく、とりあえず2年としましたが現状維持となります。
選手会長を中村奨に譲って一兵卒に戻ってどう「老後」を戦い抜いていくか、一時期にチームの大勢力だった89年組で残っているのは益田、唐川、井上だけになって凋落が著しい、学年は違いますがソトの加入に勢いを付けての頑張り、踏ん張りを見せてください。

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