40 西村天裕 投手 30歳 年俸1900万円
【2023年成績】 44試合 4勝0敗0S 防御率1.25 43回1/3 28被安打 2被本塁打 16与四球 1与死球 41奪三振 被打率.182
このキャリアハイは想定外どころの騒ぎではありませんでした。
ニッカンのポケット選手名鑑にはまだ日本ハムにいる、3月に入ってからのトレードは同一リーグでそのタイミングに驚きましたし両チームとも緊急事態だったわけでもなく、強いて挙げれば西村も福田光も現役ドラフトにリストアップされていてまったりと交渉していたのかもしれません。
つまりは両選手に申し訳ないながらもさして注目もしない、豪快さはありながらも雑さも共存して四球で崩れるイメージが強い西村はロッテなタイプだなと、新庄監督は福田光のどこに目を付けのか、ともに鎌ケ谷で見ることになるんだろうなと思ったのが正直なところです。
それが西村の大活躍にトータルではあれでしたがクリーンアップも任された福田光、トレードとはかくありたいものです。
思うがまま
そんな西村は練習試合にお呼びがかからずやっぱりな、と思えばオープン戦に入って出番をもらって開幕一軍こそ逃しましたが2日遅れで合流しての快進撃です。
あれよあれよと交流戦まで21試合連続無失点、惜しくも2017年の松永と並ぶ球団タイ記録で止まってしまいましたが開幕からは球団新記録となります。
弓を引くようなルーティーンも話題となって登場曲もはまっていて、頼もしい存在となってくれました。
昨季までの奪三振率は二桁でしかし与四球はイニングの半分弱、やや前屈みでサインをのぞき込みしかし追い込んでも苦労するのが似ている体の大きな東妻、奇しくも同郷ですが、投げ方はアーム式で南にも似ていて和歌山の東+南=西は昨オフに「アウトの取り方をこだわる」考えになったようです。
「去年までは三振にこだわりはあった」ものが「三振狙いにいって力んでフルカウントになって自分で苦しくなるんだったら、簡単にアウトを1個ずつ取っていって簡単に終わった方がいい」と、これって外から見ていると当たり前ですが三振に快感を覚えていた西村にはかなりハードルが高かったでしょう。
与四球は言うほどに、しかし1割程度は減って奪三振率も減って、球数は1イニングあたり15.8球は昨季に比べて1.5球ほど減りました。
無駄な四球はほとんどありませんでしたし何より被打率が素晴らしい、ストレートが2割をちょい超えたぐらいでスプリットなのかフォークなのか加えて縦スラは1割台半ばでストレートを見せて落として打ち取る、思うがままの2023年だったのではないかと思います。
来季こそ50試合
球団初、史上11人目の初球危険球退場なんてのもありましたが、それは21試合連続無失点の4試合目でその後に影響はありませんでした。
強気なピッチングはしかし引くことも覚えて、引き出しが増えて来季も期待されます。
掲げた50試合に届かなかったのは左脇腹の違和感で大事な9月に一ヶ月ほど休んだためで、しかし10月の復帰から3試合ノーヒットはきっと大丈夫でしょう。
変顔コンビの坂本に50試合を先行されましたが外様一年目にしての大出世もあり、再び掲げた50試合を目指して来季もお願いします。
倍増にドン
【オリオン村査定】 1900万円 → 3800万円 (△100%)
当然に倍増としましたが球団はさらにイロを付けてキリのいい4000万円、結果を残せば報いてくれる黒字のオフです。
選手にはやり甲斐となるでしょう、そして30代前半は充実期にもなります。
次も倍増にドン、はさすがに難しくも50試合で防御率1点台、もしくは2点台前半であればそれに近いものが見えてくるはずで二年目の壁を越えてください。