鎌ケ谷バンザイ

2015年までは負けが込んでいた鎌ケ谷は数年のブランクを経て2020年に再開して2勝2分、2021年が4勝2敗、昨季が5勝、そして今季は今日に勝って5勝1敗となってハムが旨い、力が落ちかけた主力を惜しみなく放出しても次々と埋める若手が出てくる日本ハムのお家芸が過去の話となっている象徴でもあります。
中村稔は5回5安打1失点で74球での交代は四回の最後の打者に躓いてどこかを痛めたのかもしれず、五回も普通に投げてはいましたがイニング前のキャッチボールになかなか出てこなかったですしその五回にやや高めに浮いていたのが気にはなって、何かあったとしても大事に至らないことを願うばかりです。
ピッチングとしてはストレートが140キロ台前半で数字よりも打者は速く見えたのではないかと、140キロ台後半の田中瑛に遜色ありませんでした。
コントロールも精緻ではありませんが大きく乱れることなく全体的にまとまりがあって、裏を返せばこれだという決め手に欠きます。
亜細亜ボールがそれなのでしょうし上手く使って打たせていましたがストレートも変化球も平均点といった感じでサブロー監督がどう評価したか、おそらく明日に投げるであろう本前との比較となってそれでも一軍でどれだけ投げられるかを見たくなった今日の中村稔でした。
このままシーズンを終えればもしかしたら現役ドラフトの目玉、と言うほどではなくもそこそこ人気が出そうとは贔屓目ですがありかなと思います。

さて継投は

継投は古谷、唐川、八木、廣畑でした。
古谷は前回に見たときとさほど変わらず制球は落ち着いていた方か、故障前のスピードには至らずコントロールがビシバシというわけでもなく二桁を背負えるかと問われれば難しそう、まだ戻っていないのかもう戻らないのか、まだ夏前ですがその判断は来季に持ち越しともなりそうです。
唐川は三者凡退に抑えましたがストライクとボールがはっきりしていて二軍では抑えられても一軍ではどうだろう、ほぼほぼカットボールは変わりません。
八木は6球しか投げなかったので保留、廣畑は打ち取った打球も捉えられていて中村稔も含めて今日の中では一番に危うかったです。
全体的に高めだったかな、150キロオーバーでしたがねじ伏せるタイプでもないだけにもう少し低目を意識するか逆に内高めで威嚇するかを考えていきたいです。

井上が元気

このカードでも打ちまくれば週末の地元で一軍合流があるかも、そんな視点で見ていた井上はマルチヒットでした。
一打席目は連続四球での無死一二塁にどん詰まりのゴロでゲッツーを食らいましたが二打席目はセンターに弾き返して三打席目は引っ張って、前のカードの勢いのままにバットは振れていそう、一軍があんなですから明日、明後日次第では上げてあげたいです。
打線としては田中瑛、北浦、根本と昨季に一軍でそこそこ投げていたレベルではあれ湿りまくって、元気だったのは井上と速水ぐらいでした。
速水は逆らわずに右中間にマルチでライナー性の打球は見事、ただ足が速いらしいですが武器にできず守りも特徴が無く、小柄な右の二遊間としては友杉が走打でアピールしているだけにどう差別化していくか小川のように外野にも挑戦するか、何となくではなくはっきりした方向性を出すべきと思います。
試合は1点を先制されるもラッキーエイトに走者を一人置いて山本がレフトに叩き込んでの逆転勝ち、スタンドがどよめく一発でした。

復帰組は

左膝半月板損傷の手術から復帰した三木は動きを見る限りでは問題は無さそう、惜しくも捕り損ねましたが三塁線の打球に飛びついていました。
ただ一軍で求められるポジションとして大下と被るだけに二人同時はありえそうもなく、二軍で2割台だとこのまま沈んでしまいそうです。
一ヶ月以上の消息不明から昨日に生存確認がされた西川も凡ゴロで全力疾走してレフトで打球を追う姿を見ればこちらも体調面の不安は無さそうで、ただ春先の好調が嘘のように1割台で八番を打っているようでは話にならず山本とクリーンアップを任されるようになるのがまずの目標です。

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◆6月27日(火) 日本ハム−千葉ロッテ12回戦(ロッテ8勝4敗、13時、鎌ケ谷、828人)
▽勝 唐川 15試合2勝1敗2S
▽S 廣畑 15試合1勝2S
▽敗 根本 10試合1勝2敗
▽本塁打 山本5号(根本)

▽バッテリー
千葉ロッテ 中村稔、古谷、唐川、八木、廣畑—松川
日本ハム 田中瑛、北浦、根本—郡司

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