四番茶谷で首位を獲る

実況が「四番茶谷」を連呼していました。
数日前に四番茶谷でいーじゃん、と推しましたが今日に実現して先制タイムリーを含む2安打2打点で首位奪取の立役者です。
逆方向に強い打球を打てますししかし流し専門ではなく、今日は引っ張ってのラッキーツーベースもあって右中左のヒットがほぼほぼ均等な広角打法を誇ります。
安田も続いて2安打2打点と誰が茶谷、安田の並びのクリーンアップが実現し、かつ活躍すると想像できたろう、田嶋にしたら災難でしかありません。
昨季終盤にそのバッティングについてはレギュラーの可能性を見せてショートの筆頭候補かと思いきやプレシーズンから冷遇されて、それでもファーストを中心に数少ない出番を足掛かりに結果でそのポジションを掴み取った逞しさでこのまま定着して欲しい、平沢と同期のまだ20代半ばに夢が広がります。

田嶋を墜とす

打線は昨季に苦手とした田嶋にさくっと抑えられて前日と似たような展開になるかと思いきや、四回五回に一気にたたみ掛けました。
その田嶋は左打者を抑えているのに藤原の代わりの平沢を核弾頭に、前日に3安打猛打賞の友杉ではなく藤岡と並べた吉井マジックは何なんだろう、一時期に左腕を打っていた藤岡は落ちても右左とんとんで友杉は左より右を得手にしていてまだ分からないでもないですが平沢は右も左も低空飛行です。
しかしその平沢が一打席目、二打席目に凡退もそれなりに球数を投げさせてそして三打席目の四球から追加点をもぎ取って、藤岡も内野安打が2本ながらも友杉に負けじと3安打猛打賞で誰であってもショートのWARは高そうなだから競い合いは面白い、その起用は大成功でした。
中村奨も終わってみれば貴重な追加点となった2点タイムリーツーベースを放ってのマルチは2割の大台まであとちょっと、ただ昨日の和田のそれと同じく優しい公式記録員のおかげでエラーにはなりませんでしたが守りでえーっというものがあって代走を出されて何かを抱えているのかそれとも衰えなのか気にはなります。
大下にも古巣を相手に移籍後初ヒットが出て四球も選んでベンチでのはしゃぎ具合が手に取るように、岡も代わり端の初球をクリーンタイムリーでした。
和田は見事なセーフティーできっかけとなりましたが今後もこういった打撃が続くのか、無死一塁でさして打ってもいない田村にそのまま打たせて一死になって和田にバントがその評価を顕していてたまに小技が決まったとしてもそれが和田のためになるとも思えない自分がいます。
それにしても今日はバントが多くて先日に走りまくりましたが基本的には盗塁を好まない吉井監督なのでしょう、実際問題としてその数の少なさだけではなく成功率が低くてそれを嫌がっているのかどうあれバント推進派としてよいとも思いますが、ただ一辺倒ではなく適度な変化が欲しかったりはします。

最多勝を狙え

そんな望外なリードをもらって小島が8回2失点、痛い一発を浴びて八回で継投に入るかと思いましたが101球からの続投は種市に続く今季最長最多の114球です。
どうやら佐々木朗だけではなく開幕して一ヶ月半を過ぎて、先発の球数を115球あたりを目処に変えたような吉井監督です。
その小島は六回まで零封は手も足も出ないと言うほどの快投ではなくヒットも四球もそこそこありましたが逆に言えば小島らしくはあり、今日はスローがあって確かにボールを指で挟んでいてしかし包むような握りがどこかチェンジアップに似ているように思えたのは気のせいか、だからそのボールでも一球速報はチェンジアップでスコアラーがどう記録したのか見てみたい、魔球が魔球であり続ければ大きな武器になるでしょう。
これで昨季を超えた4勝目は西野に並ぶチームの勝ち頭で宮城に続いて田嶋の5勝目を阻んだためリーグで7人が4勝で並び、こうなったら最多勝を狙うのみです。

明日への活力に！

◆5月17日（水）　千葉ロッテ−オリックス7回戦（3勝3敗1分、18時、ZOZOマリン、21,943人）
▽勝　小島　7試合4勝1敗
▽敗　田嶋　7試合4勝3敗
▽本塁打　ゴンザレス7号（小島）

▽バッテリー
千葉ロッテ　小島、坂本—田村
オリックス　田嶋、漆原、村西、小木田—若月、石川