眼下の敵だった西武を敵地でスイープ、狭山湖に蹴落としました。
投手戦か貧打戦か決定打不足かはさておきいずれも3時間を切る早い展開で、ロッテファンはあらゆる意味で気持ちよく帰路についたことでしょう。
それにしても所沢は平日ではあれ右肩下がりで今日は1万人を切って、下位に低迷する楽天やアクセスが悪い日本ハムはまだ分かりますがこのカードで一気に上位進出も可能だっただけに西武は大丈夫かよと、もっともその発表が怪しいロッテに比べてただ正直なだけかもしれません。
ちなみにそれほど得点差があるわけでもないのに中盤ぐらいから実況と解説はもう試合そっちのけの会話になったりして、結果的に最後の打者となった栗山が打席に入ったところで「オリックスが負けたのでゲーム差1となります」とのフライングで3度目の3連勝、2度目のスイープを彩ってくれました。
四番茶谷でいーじゃん
安田が復帰してどういうオーダーになるかと思えばサード安田、セカンド池田、中村奨はDHで押し出されたポランコがライトでした。
中村奨のDHは体調面に不安を抱えていたのか、打撃不振だけではなく守りでもらしくないプレーがちょろちょろあっただけに気にならないわけではありません。
そして四番はポランコで2タコに守りで果敢にチャレンジもフェンスに腰でもぶつけて痛めたのか二打席で引っ込んで、そもそも守らせてはいけないポランコですしキャプテンがそんなであれば無理をさせずにお休みでもよさそうな、ぽっかり空いた四番には3安打猛打賞と絶好調の茶谷を推します。
お立ち台は藤岡で先制打は巻き込むようにライトの頭を越して追加点はやや詰まりながらもセンターの動きの悪さに助けられて、一時期の高打率からはかなり数字を落としましたがそれでも出場した試合はダメダメなことはほとんど無く、一昨年ほどではありませんが守りも安定しています。
先発が代わったところでの3点目は前日と同じでバッテリーミスが絡んだのもそう、そしていずれも池田の空振りと地味に持っている感をアピールしました。
ラッキィ炸裂で内野安打が2本でタイムリーにもなって、これで四番が機能して復帰戦は4タコでブレーキになって連続試合安打も止まった安田が復活すれば少しは融け出すかも、札幌では加藤貴、上沢と面倒くさい相手になりそうですが今井、平良にリベンジの勢いのままにぶっ潰しましょう。
いいんです!
連勝のバトンはメルセデスに、それとも順番どおりに森が先なのか、どうあれ小島からのプレッシャーをものともせず西野が6回零封と踏ん張りました。
好投と言うには8安打を浴びて躊躇してしまいますが無駄な四球を出さなかったのがよく、先頭打者を出しまくってどうなることかと思いましたが疑惑の三直併殺だったり長谷川が飛び出して転んだりツキとミスにも助けられてチームだけではなくリーグでもトップとなる4勝目です。
無死一二塁でも先頭から三連打でも無死二塁でも点が入らないのはやられるのは慣れっこですがやるのは珍しい、今日はスライダーだけではなくフォークもきれいに落ちていましたしここぞでのストレートに力があって、歩かせなかっただけではなく7三振のキレがあったことでの耐え忍びでしょう。
初めて六回に三者凡退で終えての88球で続投があるかとも思いましたがここまで100球超えは無く、種市よりもまだ慎重な起用なのかきれいに終わって次にいいイメージを繋ぐためか、あるいは明日に試合が無いためリリーフをぶち込むがよしとしたか、どうあれそのリリーフ陣も奮投します。
次のステップに進んだ西村、前回にやられた澤村、益田だよねの益田がいずれも1三振の三者凡退でヒヤッとしたのは澤村が柳田にやられたときの繰り返しのような挙動でセンターを振り向いた外崎の飛球ぐらいで、こんなに安定していていいんだろうか、いいんです!と川平慈英もそう申しています。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 1 |
◆5月11日(木) 西武−千葉ロッテ8回戦(ロッテ5勝3敗、18時、ベルーナドーム、9,881人)
▽勝 西野 5試合4勝1敗
▽S 益田 15試合11S
▽敗 平良 5試合3勝1敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 西野、西村、澤村、益田—田村、佐藤都
西武 平良、青山、佐々木—古賀、古市