ただでさえ層が厚いとは言えないチーム事情で故障者が多いここ数年、順天堂大医学部との提携は何だったんだとも思ってしまいますがタイミング的にはあるいはそれで早期発見できているからこその現状なのか、そうであれば我慢した挙げ句に長期化したり致命傷になったりしない風土ができているのかもしれません。
それでもファン心理としては消息を絶った選手たちの動向が知れないのがもどかしくはあり、何でもかんでも明らかにすればいいと言うわけではありませんが公式Twitterでリハビリしている姿を見せてくれるだけでも違うのになぁ、なんて思ったりもする今日このごろです。
そんなこんなで自分がネットで拾えた知る範囲ではありますが行方不明な人たちの現状を、思い付くままにざらっとまとめてみます。
投手はベテランも若手も
■石川歩(右上肢コンディション不良)
2月12日12時12分12秒にテレパシーで2年連続4度目の開幕投手を告げられた石川は、しかしそこから10日も経たないうちに登板回避となりました。
もう二ヶ月半が経過しましたが動向はさっぱり聞かれずもちろん二軍戦に登板もせず、そのうちに手術のお知らせが公式サイトに載るかもしれません。
年齢的に治癒力が落ちているのもあるでしょうし今季の戦力と指折っていいのか、微妙なままに初夏がやってきます。
■美馬学(不調)
いずれも五回を投げきれずの連敗で抹消されて二軍で5回1失点の後に三度目の挑戦はまたしても炎上で3連敗、4月下旬に無期限の調整となりました。
そこから半月近くになりますが二軍戦での登板は無くフォームチェックでもしているのか、森が頑張っていることもあり交流戦前の復帰は無さそうです。
石川と同じく復帰力に不安がありそして故障で無い不調は衰えと同義だけに石川より厳しい現状と言えなくもなく、実戦復帰がいつになるかでしょう。
■二木康太(右太もも肉離れ)
春季キャンプの第三クール途中に別メニューとなったのが兆候だったのか、練習試合で1イニングしか投げなかった二木は当然に開幕二軍スタートが予想されましたがその開幕直前にリタイアで「キャリアハイを目指す」との意気込みとは裏腹なシーズンとなりそうです。
全治6週間は箇所が箇所ですしその後の再調整を含めれば少なくとも前半戦絶望ぐらいの感覚でしょう、ブルペンに入ったといったような話も聞こえてきません。
■東條大樹(右足首手術)
鏡視下右足関節後方遊離体切除術・鏡視下右足関節外側骨棘切除術及び外側靭帯修復術という聞き慣れない手術を昨年10月上旬に受けた東條は復帰まで6週間の目論見で、春季キャンプではずっと別メニューも3月上旬の教育リーグで投げましたのでほぼほぼ順調にいっているのだと思っていました。
しかしその試合での1回2失点を皮切りに開幕後もピリッとせず二軍で11試合1敗は防御率6.55と結果を残せず、まだまだ時間がかかりそうです。
■菊地吏玖(左内腹斜筋損傷)
石垣島で別メニューだったりもして体調不良が気になっていましたがフォームの微調整だったらしく、オープン戦を1回零封でセーブを手にして開幕一軍は逃すも二軍では先発で2勝1敗、防御率は4.24とイマイチですがそのうちチャンスが巡ってくるかと思っていたところでの故障です。
4月下旬の離脱は全治6~8週間となれば早くて復帰は夏場となりそこで秘密兵器となれるかどうか、焦らずしかし急いでといったところでしょう。
■八木彬(不明)
同期の廣畑よりいけると思っていた八木はしかし春季キャンプの第一クールからたまに抜け出しはしましたが基本的にはリハビリ組で、その後は消息不明です。
このパターンは手術のお知らせがやってくるんだろうと半ば諦めモードで、プレシーズンだけではなく開幕後も1球も投げていません。
■田中晴也(不明)
石垣島ではずっとリハビリ組で故障かと思っていましたが、ただ先日の鎌ケ谷で棒を使った屈伸や重そうなボールをぶん投げるようなトレーニングをしていたため足腰や肩肘といった箇所を痛めているのでは無さそうな、高卒ルーキーとしての体作りに徹しているのかもしれません。
しかし同じ高卒ルーキーの吉川、白濱は春季キャンプでずっと通常メニューだっただけにどうなんだろう、故障でないと決め付けるには材料不足です。
■ルイス・カスティーヨ(右肩違和感)
当たり前のように開幕一軍のカスティーヨはしかし2試合を投げて1失点、防御率6.75とピリッとしない中で4月中旬の抹消です。
早いなと思ったら右肩違和感とのことでいきなりかよと、先月下旬に二軍戦で復帰しましたが今月5日には先発で3イニングを投げたのが転向も視野に入れてものもか突貫工事で一軍に戻すために敢えて長いイニングを投げさせたのか、間隔からすれば今週の遠征に帯同してもおかしくありません。
■秋山正雲(不調)
今季初の対外試合となる国際交流試合に先発して古谷がそうだったようにそこで使われる=期待されているのでしょう、しかし3回無失点も内容的にはもうひとつで練習試合では2回3失点、韓国ロッテにも3回2失点とその期待に応えられませんでした。
開幕後も先発で入りましたがそこでも打たれてリリーフを含めて3試合5イニングで防御率9.00と出番は少なく数字も伴わず、あれだけ投げれば打たれるを繰り返す同じ左腕のフェリスの7試合を考えれば体調面での不安もあるかもしれず、今後の動向がかなり気になる一人です。
■河村説人(右肘手術)
先発であれリリーフであれいてくれれば心強かった河村は、昨年9月下旬の右尺骨神経前方移行術および右肘内側側副靱帯補強術は目論見で全治5~6ヶ月ですからそろそろ動きがあってもいいはずがしかし音沙汰は無く、きっと今季は勘定に入れてはいけないのでしょう。
来季の完全復帰を目指して秋口ぐらいに二軍戦で投げられれば御の字と、期待して裏切られたくはなく予防線でそう思うことにします。
■土居豪人(不明)
土居は石垣島の第二クールでリハビリ組に入ったまま、ファンブックの撮影に姿を見せたぐらいで選手としての活動は見られません。
どう考えても故障でしょうが箇所も分からず、このままだと古谷から引き継いだ背番号65が二年連続で育成枠への契約変更になってしまいそうです。
■土肥星也(不明)
昨季の閉幕間際に上半身の不良とも伝えられた土肥は戦力外通告されて育成枠への契約変更となり、年齢的にも勝負の今季です。
練習試合では4試合7回零封と開幕前にも支配下復帰があるかとも思いましたがなぜかオープン戦にはお呼びがかからず教育リーグでの4回9失点が転落のきっかけか、二軍では先発で起用されることも多いですが防御率5.93と2024年のシーズンに向けて黄信号です。
■古谷拓郎(不明)
次代のエース候補として着実に実績を積んでいた古谷は、しかし一昨年のシーズンに急ブレーキがかかって今季は育成枠選手としての再スタートです。
当時の吉井コーチが故障とブログに書いて知りましたが肩なのか肘なのか具体的な箇所は明らかにされず、今季はここまで5試合で防御率1.80と数字的にはよさげですが150キロに届いていたストレートは130キロ台後半がメインとかなりしんどい、支配下からの育成枠選手は一年勝負だけに今オフが不安です。
■澤田圭佑(トミージョン手術)
昨年6月にトミージョン手術を受けた澤田は、非情にも戦力外通告を受けてロッテでは育成枠での契約となりました。
本人は6月の復帰を目指しているようですがさすがに一年では無理な話で種市や西野のように思惑どおりにはいかないケースもあるわけで、来季に実戦復帰ができればよし、本格的な復帰は再来年ぐらいではないかと、球団も3年計画で考えているのだと思います。
捕手は村山のみ
■村山亮介(右肘手術)
昨年9月下旬に右肘を手術した村山は全治6ヶ月とされていたものが早くも2月の国際交流試合に出場して開幕後も2試合目に四番スタメンと順調かと思っていましたが、しかしプツンと姿を消して先日の鎌ケ谷にもいなかったですしここまでは2試合6打席のみです。
焦っての復帰で悪化したのでなければいいのですが、どうあれ捕手事情と肘により野手転向の流れになっていくと思われます。
内野手は期待の若手が
■三木亮(半月板損傷)
昨年11月初旬に左膝を手術した三木は全治3ヶ月で本人も春季キャンプには間に合うとしていましたが、5月に入っても復帰の情報はありません。
石垣島ではずっとリハビリ組でしたし思っていたようにはいっていないのでしょう、ベンチの盛り上げ役としては大下が、内野のユーティリティーとしては茶谷が仕事をしているだけに本人はかなり焦っていそう、しかし投手の肘と同じく野手の膝は焦ってもいいことはありませんから完治優先です。
■金田優太(不明)
英才教育なのかオープン戦にも呼ばれて二軍では三番ショートで1割台でも辛抱強く起用されていた金田は、しかし徐々に打順を落として気が付けば欠場が続いておそらくどこぞを痛めたのでしょう、代わりに出場を増やしている勝又と笑顔の写真が公式Twitterに載りましたが心配です。
その勝又ほどではありませんが細いと言えば細いですし無理が祟ったのか、とにかく情報が欲しい、次代のショートと目しているファンも多いはずです。
■黒川凱星(不明)
金田、勝又とともに代わりばんこに教育リーグに出場していた黒川は、しかしいつの間にか消えてここまで出場はありません。
こちらもきっと故障だと思われ、キャラ的にはレギュラークラスでしたが体も小さくいきなりプロでの試合が無理だったのか、情報が待たれます。
外野手は主力ぞろり
■荻野貴司(右太もも肉離れ)
ベテラン調整の石垣島でしたがオフに膝の不安を口にしていてそれで微妙なズレが生じたのか、開幕6試合目にして走塁中の肉離れで離脱です。
ここ数年に大器晩成とばかりの活躍に忘れかけていましたが、走っての故障は年中行事だっただけに加齢による治癒遅れが懸念されます。
藤原、平沢、そして和田と若手が頑張って埋めてくれてはいますが荻野の存在感は永久凍土打線には欠かせないもので、全治6~8週間は順調であれば交流戦あたりに戻ってくる目論見がどうなるか、ポテンシャルに体が付いてこない、天才にありがちな哀しさで荻野のそれも個性とでも思うしかありません。
■福田秀平(右肩手術)
移籍一年目の早々に食らった死球が実はこんなことになってました、と昨年10月に右肩を手術した福田秀改め福田は全治3ヶ月で石垣島ではリハビリ組も開幕後は二軍戦に出場してDHがメインですが外野、ファーストも守って契約最終イヤーに最後の勝負どころです。
しかしここまで40打数9安打.225と数字が伴わず、大失敗とスパッと切るか2000万程度であと一年のチャンスを与えるか、どうあれ先行きは明るくありません。
■高部瑛斗(右肩甲下筋損傷)
高部は石垣島に残留してそれが最初の不安は肩の不調と伝えられてそして3月になって右肩甲下筋肉離れで全治4~6週間の診断で離脱、しかし相変わらずの貧打に藁をも掴む気持ちだったのかオープン戦の最後にDHで出場させたその焦りがさらにそれを悪化させたようにも思えます。
結局は開幕二軍でDHで3割をキープするものの4月半ばに姿を消して、と思えば外野を守っていけるかと期待した直後に痛みを訴えて前回より症状の悪化した右肩甲下筋損傷は全治6~8週間となれば本人はもちろんのこと現場も気持ちは分かりますが判断をミスったことになります。
さすがに次は慎重な上にも慎重になるでしょうから前半戦は難しそう、それどころか今季絶望ぐらいに構えるのがよいのでしょう。
■山口航輝(左大腿二頭筋損傷)
プレシーズンに9発と今季はどれだけ放り込んでくれるのかと、落合以来の本塁打王に夢を馳せた山口は敢えなく4月下旬の離脱です。
開幕前に調子を落とし気味でしたが開幕後も率は上がらず長打も出ず、ようやくの今季初アーチで波に乗るかと思えば乗り切れず、そして故障となりました。
全治2週間ですが体重があるだけにプレーまではもっと時間がかかりそう、無理をして長引かせると癖にもなりかけないだけになおさらです。
■山本大斗(不明)
山口をして俺より飛ばす、と大砲への資質を開花させるはずの今季の山本は、しかし昨季と同じく春先の離脱です。
練習試合では3割を打つもオープン戦では2試合2打席しかもらえずの開幕二軍で同期ライバルの西川が打ちまくるのを横目に2割ちょいと結果を残せず、そうこうしているうちにスタメンから名前が消えて情報がありませんがどう考えても故障でしょう、昨年も箇所が不明でしたが同じ箇所だったらヤバいかもしれません。
すげーな、ひでーな
書き始めて不調を含めてですが思っていたより多くて予定より1時間以上もアップが遅れてしまうぐらいに長文になって、捕手が外野を守ったりするケースがあるのは谷川は別にしても今後もありそうな、一軍は何とかなるので育成枠選手を支配下にという動きにはならないにしても頭数不足が問題になりそうな現状です。
もしかしたらそれもあってのアポステルかもしれずであればもう2~3人獲ってくれ、その中に思わぬ宝があるかもしれません。