贅沢は敵だ

たまにはスパッと終わってくれ、とか、三者凡退って死語かよ、とか、オスナはさくっと抑えたぞ、とか、唇が寒くなるだけなので止めておきましょう。
どれだけ肝を冷やそうが勝てばよし、25年ぶりの地元月間二桁勝利のおかげで観戦成績もここまで5戦全勝ですから贅沢は敵です。
きっと球団と現場が二人三脚でファンを増やすために意図的に吊り橋効果をやっているに違いなく、リーグではソフトバンクに次ぐ観客動員数に自信を深めてこういった展開が今後も量産されると思われ、さらには鋼のメンタルも養われますし一石二鳥、何も言うことはありません。
余談ですがライトゴロって初めて見たかも、せっかくらしい右打ちをした田村が何とも言えない笑みを浮かべてベンチに戻ってきてお気の毒様でした。

フォークではなくシュート

インタビュアーも例によって気を使ってか八回、九回をどうベンチから見守っていたかを問いかけなかったのであろう小島は7回6安打1失点で昨季は8月だった2勝目を早くも手にして防御率もぐいっと2点台前半は開幕投手として胸を張れる数字になってきました。
立ち上がりにいきなり強くなった雨足が影響したのか最初のカードでは不振だったのにここのところ狂ったように打ちまくる外崎などにやられていきなり失点と不安なスタートでしたが二回以降は抜いたボールが効果的で的を絞らせず、ピンチらしいピンチも無く今季最長の7回をほぼ無難に抑えて頼もしい限りです。
報道によればペルドモにシュートを教わったらしくこれまでも投げていなかったわけではないためコツのようなものを掴んだのか、開幕前にアピールしていたフォークは結局はお蔵入りっぽいですが上手くいかないものに固執しても意味が無いのでよいことだと思います。
両大御所はああいうものだと思うしかないでしょう、いずれも同点の走者を得点圏に置くM全開のピッチングは澤村が栗山の衰えとボールくさいスプリットを振ってくれた外崎に助けられて、益田は佐藤と呉念庭への渾身のストレートが最後のシンカー引っ掛けに繋がって、そんな紙一重の逃げ切りでした。

左打者頑張る

左打者を不得手にする隅田に藤岡ではなく友杉はこれも吉井マジックなのか、紆余曲折はありましたが決勝点はその友杉の内野ゴロによるものでした。
初回にエンドランを空振りしましたし前回に正面に転がしてのスクイズ失敗を意識しすぎたかライン際に再びの失敗と本人は生きた心地がしなかったのではないかと、外のボールに当てただけのボテボテが結果オーライで友杉にも吉井監督にもまだツキがあるようです。
ただ二度目の失敗に吉井監督は今回は厳しめのコメントで一度目では叱らず二度目を甘やかさず、手綱捌きとしては正解に思えます。
そんな吉井監督でもキャプテンの牙城は手強いのか今日も4タコで.130まで落ちたところでさてどうする、チャンスにゲッツーもありましたし最後のプレーもトスが緩くてヒヤリとさせられて、もしこれで引っくり返されていたらキャプテンと選手会長の負のコンツェルトになるところでした。
展開としては早いイニングで追い付けたのがよかった、数字どおりに安田と佐藤都の連打で佐藤都に至っては今日は3安打猛打賞で分母が小さいため一気に3割を超えて平沢も渋くマルチに代打角中のツーベースが決勝点をもたらしたとなれば左打者バンザイ、逆に中村奨だけではなくようやく一発が出て上向くかと期待した山口がボールを追いかけるようなスイングになっていたのが目に付きましたが昨季に4発、.344の京セラドームでの立ち直りを願います。

にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
明日への活力に!

1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 9 1
千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 1 0 X 2 8 1

◆4月26日(水) 千葉ロッテ−西武5回戦(西武3勝2敗、18時、ZOZOマリン、15,410人)
▽勝 小島 4試合2勝1敗
▽S 益田 9試合7S
▽敗 本田 5試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、澤村、益田—田村、佐藤都
西武 隅田、本田、平井—柘植

© 2007 オリオン村