59 西川僚祐 外野手 20歳 年俸500万円
【2022年成績】 E 91試合 304打数 31得点 84安打 打率.276 25二塁打 0三塁打 8本塁打 48打点 1盗塁 20四死球 86三振
ルーキーイヤーの大型扇風機の流れのままに4月末までに65打席で僅かに8安打の22三振でどうなることかと頭を抱えましたが、しかし尻上がりに調子を上げて8月には.386の3本塁打14打点で月間MVPを獲得するなど終わってみれば平沢に僅差のリーグ2位の打率にチームトップの48打点と躍進の二年目となりました。
あの春先のままであればドラフトイヤーに評価を落としての下位指名どおりとなってしまっただけに、踏み止まったのは大きいです。
残念ながら最後の最後に腰痛でのリタイアでタイトルも一軍出場も逃しましたが来季こそ、フェニックスリーグにも参加できずその腰の状態が心配ですが石垣島から猛アピールで練習試合だけではなくオープン戦にも出場して目指せ一軍、山本と競い合って和製大砲への道を歩む西川を楽しみに見守ります。
山本がライバル
その山本をかなり意識しているようで「去年一緒にプレーして打球を見ているとこのままだとどんどん差を付けられると焦りを感じました」と長打というところでは今季も山本の12発に対して8発と及ばず、そんな山本は山口をして「俺より飛ばす」飛距離を誇るだけにいいライバルになっているようです。
オフには「長打と本塁打にこだわって練習する」と方向性もバッチシ、このまま順調に伸びてくれよと願うばかりです。
バッティングとしては春先はとにかく変化球に合わずにそれを意識してストレートに差し込まれる、逃げていくボールを追いかける、と散々なスイングでしたが夏場には引き付けて強く叩けていましたから何か気付きがあったのか、自らの土俵で勝負ができているように見えました。
思ったように打球が上がらない感じはありましたがライナー性で野手の間を抜けていく打球が多く25二塁打はリーグトップ、となればもうひとつ何かきっかけがあればスタンドインも増えるのではないかと、もちろん簡単な話ではありませんがガッチリとしたいかにも飛ばしそうな体格はファンをワクワクさせてくれます。
頑固でいこう
体つきは昨季よりいい具合に絞れてきたような、それでも守備や走塁での鈍くさい動きが西川にとって良くも悪くも特徴です。
外野が69試合で一番に多いですがファーストが43試合でサードも6試合、山本がセンターを守れる守備力を誇るのに対してかなり足を引っ張りそうな要素です。
レフトでは打球への一歩目が遅くよって落下点に入るのも遅れて体の遠いところで捕球することが少なくなく、ファーストでもベースへの戻りが遅れがちで走塁も走り出せば勢いに乗りますがそこまでに時間がかかる、要は全体的に始動がワンポイントずれる俊敏性の無さはそれが西川と思うしかないのでしょう。
ポジション的には山口と丸かぶりになりそうでしかしそのあたりを気にするのはまだまだ先、今はとにかく打撃を伸ばすことに注力するのがよいと考えます。
それよりもいかにも人のよさそうな顔付きがどこか安田に似ていて聞く耳を持ちすぎないよう、意固地になりすぎない程度の頑固さでやってくれればと思います。
【オリオン村査定】 500万円 → 500万円 (±0%)