38 高部瑛斗 外野手 25歳 年俸1000万円
【2022年成績】 137試合 541打数 66得点 148安打 打率.274 16二塁打 6三塁打 3本塁打 38打点 44盗塁 42四死球 103三振 得点圏打率.286
躍進も躍進、大ジャンプのシーズンです。
ここまで二軍では無双な存在でしたが一軍では鳴かず飛ばずだっただけに今季もダメならファームの帝王で終わってしまったかもしれませんので本人にはもちろんのこと藤原の伸び悩みがありチームとしてもこの台頭は喜ばしく、似たようなタイプを上位で獲ったのは結果的には正解でした。
本来は普通に選ばれてもおかしくはなかったオールスーターにも代替選手として出場して、さくっとチームの顔の一人です。
しかし清田や細谷など一瞬だけ輝いた選手はロッテに限らず枚挙に暇がないだけに来季が大事な一年で、一部に待望論のある背番号7は来季に活躍したとしても早いと考えますしオフにテレビ出演をしている余裕はあるのかと、そんな老爺心でモヤモヤしたりもする今日このごろだったりはします。
走攻守とも輝く
一気のレギュラー獲りはオープン戦に首位打者&盗塁王の二冠で練習試合も含めれば.391の13盗塁とダントツのアピールがあったからこそですが、しかし昨季もオープン戦で3割を超えて開幕カードでスタメン起用されるもノーヒットであっさり抹消されただけに開幕戦に内野安打ではあれ初ヒット、そしてプロ初のマルチにホッとしましたし荻野の出遅れもベンチの我慢に繋がったでしょうから高部には追い風となりました。
これといった爆発はありませんでしたが長期の不振も無く安定した数字を残して、核弾頭こそ荻野の復帰で譲りましたが8月上旬のコロナ離脱を除いて二番に定着をしての盗塁王は44個で球団歴代3位、上には小坂の56個、西村の55個ですので次なるターゲットはそこになります。
バッティングとしては猫背は和田などへもそうですが福浦コーチが口を酸っぱくしての指導の結果か改善してその猫背とともに前のめりになりがちだったのもそう、しかしそれよりも走り打ちの傾向が無くなったのは下がガッチリとして引き付けて打つスタイルになったからではないかと思います。
それによって左腕にも開かず逆方向に上手く運べるようになりましたし、全体的に流しが多いのが気にはなりますが叩いてのものですので悪くはありません。
守りでは涙の落球、と言いますか判断ミスはありましたが脚力を活かしての広い守備範囲を誇りゴールデングラブを手にして、走攻守で輝きました。
長打と出塁率
福浦コーチ改めヘッドはそんな高部にイチローになれると、長打への可能性を口にしましたが分かりやすい課題は長打です。
大学のときも二部で8本塁打ですからホームランはともかくとして二塁打が少ないのは何とかしたく、来季は倍ぐらいまで増やして欲しいです。
あれだけライナー性の打球が多く脚力もあるのでシングルヒットばかりなのが不思議なのですが、細身で根本的なパワー不足であれば体重増でスピードを殺したくはありませんから悩ましい、本人としてチームとしてどういう方向性でいくかが問われる来季になるのでしょう。
そのライナー性と脚力で三塁打は多いので、たまたま打球が飛んだところが悪かった、何も変わらずともどかんと増える可能性もあります。
早打ちで四球が少ないことで出塁率が上がらないのは荻野がそうでしたから積極性を殺さないためにもそこは様子見か、あれこれ同時に焦る必要もありません。
気になる、と言いますか気掛かりなのはジャッジに露骨にムッとした表情をするのが目立つことで、それも強気の性格と言ってしまえばそれまでですが泣く子と球審には勝てぬ、そもそも振り返って欲しくはありませんが振り返るにしても安田みたいにうんうんと頷くで止めるがよいと考えます。
【オリオン村査定】 1000万円 → 3200万円 (△220%)