2022年通信簿 17 佐々木朗希

17 佐々木朗希 投手 21歳 年俸3000万円

【2022年成績】 20試合 9勝4敗0S 防御率2.02 129回1/3 80被安打 7被本塁打 23与四球 7与死球 173奪三振 被打率.177

リーグ優勝に貢献した村上の56発やノーノーが相次いだことでその中の一人としての扱いになってしまうかもしれませんが間違いなく今季の10大ニュースの上位に入ってくる佐々木朗でしょう、NPBタイ記録の19奪三振に新記録の13連続奪三振での完全試合は光り輝きます。
やれ飛ばないボールだからとか強風に助けられたとか口さがない輩の声もありますがしかしバットに当たらなければボールがどうは関係ありませんし当日に現地にいた人であればZOZOマリン特有の強風ではなかったことを知っているわけで、死ぬまでに見たかったノーノーを上回るパーフェクトには感謝感激です。
それ以外にも高卒3年目以内の開幕5連勝は仲良しの宮城以来で球団では1954年の和田以来は68年ぶり、10試合で100奪三振は史上最速タイ、2試合連続の完全試合は逃したものの17イニング連続無安打は史上最長、25イニング連続奪三振は日本人選手では山本と並んでタイで開幕からでは史上初、4試合連続二桁奪三振は球団では伊良部に並ぶタイで開幕からでは野茂、ダルビッシュに次いで史上3人目、4試合で56奪三振は史上最多、オールスターに球団の先発としては2001年黒木以来のファン投票選出されて日本人選手タイの162キロ、1975年の三井以来の高卒三年目以内の二桁勝利こそ逃しましたが記録を数え上げればきりがありません。

底知れぬ潜在力

マスコミが喜びそうな164キロは大谷には及びませんでしたが、そのポテンシャルの高さを示します。
それよりも信じられないのが1804球を投じたうちの340球が160キロオーバーで年間平均が158.3キロとのこと、スピードガンの数値が昔に比べて出るようになっているため一概に比較はできませんが伊良部の156キロで騒いでいたことを思えばまさに令和の怪物でしょう。
ただ人間の体はそんな負担に耐えられるようにはできていないので「リカバリーが遅れている」との理由で登板間隔を空けたことが多々ありそれが堀内とか山田とか昭和の時代の人たちにはご不満の模様で、しかしそういったことは160キロを投げてから言ってもらいたいです。
ピッチングとしては昨季に比べてシュート回転で抜けるボールが減ってきたような、それでも昨季にゼロだった与死球が一気に7と増えるなど完全に克服できたわけではありませんが、それも右打者には恐怖感を与えて左打者にはスライダーチックな動きを見せて必ずしも悪ではありません。
それを割り切ってアクセントにできればむしろ強烈な武器にもなるわけで、そして常々「コントロール重視」「球数を減らして」を口にする佐々木朗ですから中盤戦以降に球速、奪三振が減ったのはもちろん疲れもあったでしょうが計算してのものでもあったように思います。

規定投球回、二桁勝利へ

さらに期待が高まる来季は、今度こその規定投球回と二桁勝利です。
勝ち星は打線との兼ね合いがあるので自らのピッチングだけではコントロールできませんが、しかし永久凍土打線をバックにあと1つまで迫った今季ですから規定投球回に届けば充分に狙えるでしょう、さらに上積みして最多勝争い、山本を下しての沢村賞がロッテファンの悲願です。
そうなれば吉井監督が掲げる「中6日で25試合」をクリアするのは必須で、そのためにもあと何か一つでも使える球種が欲しい、ストレートとフォークのほぼ二本立ての限界が見えつつあるのも現実ですから自身の中に佐藤奨を養って緩急でさらに速く見せるのが最適解でしょう。
そのカーブは投げないわけではありませんが速すぎる、それこそ佐藤奨ぐらいであれば絶大な効果でしょうが遅く投げるのも難しいのかもしれません。
リーグワーストの5失策も改善したく、加減したスローイングが苦手なのか山口がビックリするような剛速球だったかと思えばそれを意識して緩く投げればとんでもないところにいってしまうなど付け入る隙がありすぎてバント大作戦をやられたりもしました。
それらも含めてまだ未完成の香りがするのが魅力ですのでいつまでも未完成のままでいて欲しい、贅沢な望みです。
査定は今季も目標としていた規定投球回、二桁勝利をクリアできていれば億があったかもしれませんが防御率、被打率、そして何より話題性を評価して本来であれば倍増に留めたところに上乗せをして、世間の目もありますのでこれぐらいは出してくれるでしょう。

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【オリオン村査定】 3000万円 → 8000万円 (△167%)

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