もうすぐドラフト会議が始まります。
ここ10年で一番の不作との前評判に中途半端な即戦力よりも若さに賭けたくもなりますが、しかし風向きはあまりよろしくありません。
即戦力投手に二遊間が補強ポイントとは口を揃えたかのような論評が並んでいて、それ自体に強い異論はありませんがルーキーイヤーに躓けば終わったも同然の大卒社会人投手、永久凍土打線に「守りでは」「足では」のちびっ子二遊間はちょっと違うだろうと、当たればめっけものの下位指名であればまだしもです。
しかし一方で各紙の入札予想はニッカンが吉村（東芝）、スポニチが曽谷（白鴎大）か斉藤（苫小牧中央）、報知も曽谷、サンスポが益田（東京ガス）、デイリーが荘司（立大）とほぼバラバラは情報が外に出ていないことを意味しますので、この補強ポイントも推測でしかないと思うことにします。
気になるのは吉井監督のコメントで「今回は球団主導でやってもらおうと思ってます」「作戦は彼らがやっている。私はおまけみたいなもんです」は最後の最後になって監督が口を挟むのはどうかとも思いますのでそのとおり、それでいてビデオは見ていますので何らかの異論のようなものがあるのかもしれません。
長いスパンで考えなければならない球団と目先に囚われがちな現場、の構図なのかそれともその逆なのか、どうあれ皆で笑って終わりたいものです。
ネット中継の時差なのか、17時になってもなかなか始まりません。
3分になってようやく各球団の控え室から監督が会場に向かって、以前はその会場に他のスタッフとともに入ってきましたがここ数年はこういうやり方です。
コロナ対策によるものなのでしょう、広い場所で一斉にではなく個室でリモートで、これも時代ですのでコロナ後もこのままかもしれません。
さあ入札です。
日本ハムは矢澤（日体大）、中日は（仲地）と既に公表済みですので淡々と進みます。
ロッテの入札は荘司康誠（立大）！
デイリーが的中です。
即戦力投手にこだわったようで、それでも大学生なのでまだよいかな、こうなったら当たりくじを吉井監督に引いてもらいましょう。
広島は斉藤（苫小牧中央）、楽天も荘司、巨人は浅野（高松商）、西武は蛭間（早大）、阪神も浅野、ソフトバンクはイヒネ（誉）、DeNAは松尾（大阪桐蔭）、オリックスは曽谷（白鴎大）、ヤクルトは吉村（東芝）となり、荘司と浅野で重複となりました。
即戦力なら曽谷かと思いましたが荘司でいったのは意外、もし外したら益田なのかなぁ、絶対に当たりくじを引いてもらわねば。
外れた･･･
外れました（涙）
先に引いたので当たりくじはあったものを1/2の確率を外して、うー、ハズレ入札が誰になるか不安と期待と相半ばしています。
浅野は巨人、やっと原監督が当たりくじです。
こちらは先にくじを引いた方に当たりくじかぁ、吉井監督、ちぇっ、結局は事前公表した勝ちみたいになってしまいました。
各紙のハズレ入札を見れば益田になりそう、益田は益田直になるのか、登録名は益田と益田武なのでしょうが、さてさて。
サプライズは無いかなぁ、投手に入札したのですから投手でないとブレブレではあるものの、元々が野手希望でしたのでサプライズが欲しいです。
ロッテの1巡目は菊地吏玖（専大）！
やはり投手、大学生の右腕です。
阪神は森下（中大）となりましたのでくじ引きはなく確定、これで12球団の1巡目が決定です。
菊地はよく知らないのですが映像を見るとオーソドックなフォームから瞬間最大風速152キロ、183センチと上背もそこそこです。
1巡目ですので先発としてまず考えるのでしょう、もちろん即戦力として開幕ローテーションに入ってもらわねばなりません。
高校は札幌大谷で北海道出身、ここにきて北海道の選手が増えてきて本前、河村と三銃士で日本ハムを平らげる活躍を期待します。
こうなると2巡目がかなり重要です。
優位な3番目は日本ハムが加藤（逆輸入）でくるのか、中日は投手か野手か、もし益田が残っていればロッテが逝きそうな予感があります。
益田がどうこうではなくバランスの問題で、野手でいってもらわねば、でなければマジで卒倒してしまいます。
待ち時間が長いな、おい。
その間に菊地の情報を漁ってみれば評価は高いようで、例えばニッカンの番付では関脇です。
やっと2巡目が始まりました。
日本ハムは金村（富士大）、中日は村松（明大）です。
日本ハムは加藤にいかなかったですね、上位でなくても獲れるとの囲い込みの自信なのか。
ロッテの2巡目は友杉篤輝（天理大）！
野手は野手ですがちびっ子二遊間にいってしまいました。
こちらも評価の高い選手ですが小川との兼ね合いがどうもしっくりこない、と言いますか、編成的にどうなんだろう。
中村奨の流出を懸念しているのか昨年も池田でしたし、でも藤岡もいてエチェバリアを残す手もあり、そして3巡目が遠いです。
広島は内田（利根商）、楽天は小孫（鷲宮製作所）、巨人は萩尾（慶大）、西武は古川（佐伯鶴城）、阪神は門別（東海大札幌）、ソフトバンクは大津（新日鉄鹿島）、DeNAは吉野（トヨタ自動車）、オリックスは内藤（日本航空石川）、ヤクルトは西村（京都外大西）です。
門別も内藤も2巡目で消えました、そして大津や萩尾など上位指名にこれまであまり聞かれなかった名前はこれがドラフトです。
さあ3巡目です。
海老根（大阪桐蔭）を獲れれば少しは落ち着きますが、さてどうなる。
ヤクルトは澤井（中京大）、オリックスは齊藤（盛岡中央）、DeNAは林（駒大）、ソフトバンクは甲斐（東北福祉大）、阪神は井坪（関東一）、西武は野田（九州国際大付）、巨人は田中（国学院大）、楽天は渡辺（九産大）、広島は益田（東京ガス）、早くもあまり知らない名前が出てきました。
ロッテの3巡目は田中晴也（日本文理）！
投手でした、今年になってやや評価を落としましたがこの巡目で獲れればいい感じです。
田中靖の退団で田中楓が田中になるかと思いきや、両選手ともTANAKAではなくF.TANAKA、H.TANAKAとなるのかしら。
中日は森山（阿南光）、日本ハムは加藤（逆輸入）です。
ここで加藤にきました、3巡目ならいいところでしょう、ここまでドラフトフリーク的な評価では日本ハムとオリックスが二重丸です。
息つく間もなく4巡目です。
日本ハムは安西（常葉大菊川）、中日は山浅（聖光学院）です。
ロッテの4巡目は高野脩汰（日本通運）！
社会人の左腕です。
大卒社会人というロッテには拙さがありますがこの巡目ならよいか、それにしても海老根の評価が低そう。
川原もまだですし大阪桐蔭の会見場は松尾で盛り上がりたくもモヤモヤしていそう。
広島は清水（健大高崎）、楽天は伊藤（東農大オホーツク）、巨人は門脇（創価大）、西武は青山（亜大）、阪神は茨木（帝京長岡）、ソフトバンクは大野（大島）、DeNAは森下（京都国際）、オリックスは杉澤（東北福祉大）、ヤクルトは坂本（知内）です。
ここまで大野、森下が残っていました、いずれも今年にあれこれ躓きがあってのこの巡目なのかもしれません。
ロッテはそろそろ終わってしまいそうな5巡目です。
ヤクルトは北村（中大）、オリックスは日高（富島）、DeNAは橋本（慶大）、ソフトバンクは松本（亜大）、阪神は戸井（天理）、西武は山田（近江）、巨人は船迫（西濃運輸）、楽天は平良（NTT西日本）、広島は河野（大阪ガス）、山田の評価はやっぱり低かった、そして戸井も消えてしかし海老根が残っています。
ロッテの5巡目は金田優太（浦和学院）！
ロッテが熱心とされていた金田です。
よほど二遊間に不安があるのでしょう、これで次に海老根を獲ってくれればまとまりがよくなります。
中日は濱（NOL福井）、日本ハムは奈良間（立正大）です。
奈良間の評価がここまで下だとは思いもよらず、益田も遅かったですし河野もそう、前評判は当てになりません。
金田で締めくくりそうな6巡目です。
日本ハムは宮内（日本製紙石巻）、中日は田中（亜大）です。
田中もここまで残っていました、この巡目であれば獲れてラッキーでしょう。
ロッテの6巡目は無し！
やはり終わってしまいました、いの一番での選択終了です。
海老根を獲って欲しかった、これでどこかに拾われて痛い目に遭わされたら泣くに泣けません。
広島は長谷部（トヨタ自動車）、楽天は林（西濃運輸）、巨人は選択終了、西武は児玉（大阪ガス）、阪神は富田（三菱自動車岡崎）、ソフトバンクは吉田（桐蔭横浜大）、DeNAは選択終了、オリックスは選択終了、ヤクルトは選択終了です。
もうどうでもよくなりつつある7巡目です。
ソフトバンクは選択終了、阪神は選択終了、西武は選択終了、楽天は選択終了、広島は久保（大阪観光大）、中日は福永（日本新薬）、日本ハムは選択終了、巨人に続いてソフトバンクまでもがこの巡目で選択終了は不作をまさに顕しているのかもしれません。
もう終わりそうな8巡目です。
中日は選択終了、広島は選択終了、これで支配下での指名は全てが終わりました。
海老根も川原も指名されず大阪桐蔭の雰囲気はどうなっているんだろう、育成枠での指名は過去にあるのかな、いけるのであれば海老根にいって欲しい。
独立リーグからの指名が1人だけなのも意外でした、育成枠で多くあるのかもしれません。
マスコミなどが持ち上げて指名されると思っていた選手も多くいるでしょう、その中で育成枠でもと考える選手がどれほどいるのか、その意思確認もあって電話をかけまくっている各担当ではないかと、不作だからこそ一芸に秀でた選手を多く確保するでよいとも思います。
さあ育成枠1巡目です。
日本ハムは藤田（花咲徳栄）、中日は松山（八戸学院大）です。
ロッテの育成枠1巡目は吉川悠斗（浦和麗明）！
185センチの左腕です。
高校生の左腕は欲しかったのでいい指名だと思います。
やっぱり大阪桐蔭の育成枠指名は無理なのか、それともそれだけ海老根の評価が低いのか･･･
広島は名原（青森大）、楽天は辰見（西南学院大）、巨人は松井（明星大）、西武は野村（NOL石川）、阪神は野口（九産大）、ソフトバンクは赤羽（霞ヶ浦）、DeNAは上甲（IL愛媛）、オリックスは西濱（BC群馬）、ヤクルトは橋本（中央学院大）、ここにきて独立リーグが増えてきました。
大卒社会人を気にしないでいいので気楽な育成枠2巡目です。
ヤクルトは選択終了、オリックスは才木（大阪経済大）、DeNAは鈴木（滋賀学院）、ソフトバンクは山下（福岡大付大濠）、阪神は選択終了、西武は日隈（IL徳島）、巨人は田村（坂田南）、楽天は古賀（下関国際）、広島は中村（九産大）、ここにきての才木は第二の宇田川を狙ってのものでしょう。
ロッテの育成枠2巡目は白濱快起（飯塚）！
自分的な指名候補に挙げていた190センチオーバーの右腕です。
ひょろっとした素材型ですが、上背のある投手は夢があります。
中日は野中（ノースアジア明桜）、日本ハムは中山（IL徳島）です。
そろそろ脱落者が増えそうな育成枠3巡目です。
日本ハムは山口（テキサス大タイラー）、中日は樋口（BC武蔵）、日本ハムがまた仕掛けてきました。
ロッテの育成枠3巡目は勝又琉偉（富士宮東）！
右打ちのショート、188センチと長身です。
茶谷みたいな感じなのか、名前からしてハーフかと思いましたが写真を見る限りではキラキラネームっぽいです。
広島は辻（二松学舎大付）、楽天は竹下（函館大）、巨人は吉村（明徳義塾）、西武は三浦（中京大）、ソフトバンクは木村（仏教大）、DeNAは今野（東京都市立大塩尻）、オリックスは入山（東北福祉大）、このあたりはもうサッパリ分かりません。
育成枠4巡目と続きます。
オリックスは茶野（IL徳島）、DeNAは渡辺（BC茨城）、ソフトバンクは内野（武田）、西武は是澤（法大）、巨人は中田（東奥義塾）、楽天は永田（国立台湾体育運動大）、広島は選択終了、楽天も日本ハムに負けじとこれはきっと隠し球なのでしょう。
ロッテの育成枠4巡目は黒川凱星（学法石川）！
黒川はマリーンズジュニア、昨年の池田に続く2人目です。
こちらもショートですので二遊間が多いなぁ、まあ潰しが利くポジションではあります。
中日は選択終了、日本ハムは山本（BC信濃）です。
育成枠5巡目に入ります。
日本ハムは選択終了です。
ロッテの育成枠5巡目は無し！
もっと少ないかと思っていましたが高校生を4人、支配下とのバランスを取った感じがあります。
合わせて9人、うち支配下が5人ですので秋季練習、フェニックスリーグから何人かの第二次戦力外通告が待っています。
巨人は相澤（桐蔭学園）、西武は選択終了、ソフトバンクは岡植（飾磨工）、DeNAは草野（東日本大昌平）、オリックスは村上（法大）です。
さあ巨人とソフトバンクのマッチレースになるのか育成枠6巡目です。
オリックスは選択終了、DeNAは選択終了、ソフトバンクは佐々木（学法福島）、巨人は三塚（桐生一）です。
巨人とソフトバンクの一騎打ちとなる育成枠7巡目です。
巨人は大城（未来沖縄）、ソフトバンクは水口（京大）です。
いつまで続く育成枠8巡目です。
ソフトバンクは宮崎（東農大）、巨人は北村（桐生一）です。
とことん続く育成枠9巡目です。
巨人は森本（市船橋）、ソフトバンクは重松（亜大）です。
二桁に入る育成枠10巡目です。
ソフトバンクは前田（日本文理大）、巨人は選択終了です。
いつもの一人旅の育成枠11巡目です。
ソフトバンクは佐藤（八戸学院光星）です。
もう勝手にやってくれとひとまとめです。
ソフトバンクの育成枠12巡目は飛田（金沢）、育成枠13巡目は西尾（中京学院大）、育成枠14巡目は盛島（興南）、ここで打ち止めとなりました。
不作との前評判どおりに指名人数は昨年に比べて減りました。
海老根と川原はさすがに育成枠での指名を許さない大阪桐蔭なのでしょう、山田（立大）の指名漏れは巡目縛りがあったのか、その他でも村上（九州学院）と佐藤（関西学院大）の弟コンビは話題だけに終わって、米田（市和歌山）や黒田（九州国際大付）、野口（名城大）の名前が呼ばれなかったのも意外でした。
ロッテの指名についてはいつもどおりに日を跨いで、どれぐらいの時間帯になるかは分かりませんがまとめます。
ネット中継は途中でCMが入るので誰が指名されたかが後追いとなるなどあれこれ苦労があって、もしかしたらミスがあるかもしれません。
長らくお付き合いいただきありがとうございます、お疲れ様でした。
