QED ホームズの真実

QED ホームズの真実
講談社

このまま最後までいってしまおうか、そんなQEDシリーズです。
続いていた古代史と言いますか神々の世界、怨霊を中心としたいつものやつですが、そこから一転してシャーロック・ホームズが出てきました。
シリーズの初期にやはりホームズがネタになった作品があったので作者にそれだけの思い入れがあるのか、そのときと同じくまるで実在するかのような前提での登場人物とのやりとりで、そのあたりに詳しくない自分などは惑わされてしまいそうな内容となっています。

うん、肩透かしだ

指折りのシャーロキアンたちが集ったホームズのオフィスを再現した館が舞台となっているのでそれっぽくありますし、ホームズとその宿敵であるモリアーティ教授の同一人物説などはその前作との僅かな繋がりはあるものの、しかしそこからの深い突っ込みはありません。
ただその舞台で館の二階から転落した女性を巡る、シャーロキアンたちの人間関係がメインとなっていますので肩透かしと言いますか何と言いますか、しかもその事件の謎解きもしけたものですし背景もそう、シリーズが一段落したかと思っていたところでの続編に手慰み程度のものだったのか、と思ってしまうぐらいにチープで、紫式部まで引っ張り出しての怨み辛みにはらしさがありましたがただそれだけ、ハッキリ言って駄作でした。

2022年2月6日 読破 ★★☆☆☆(2点)

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