この1点を、つかみ取る。

今年のスローガンが「この1点を、つかみ取る。」に決まりました。
例年であればもっと早い段階での発表で大晦日だったときもあったので何かを画策しているのだろうとは思っていましたが、キャンプが始まる直前に「Team Voice」なる中長期的なビジョン、メッセージなるものが明らかになってそこに基づいたスローガンの予告がありましたので、それに則ったものになります。
則った、と言うよりは単なる要約になっているだけのような気がしないでもなく、また「その1点が、明日を変える。」をベースに来年以降も展開をしていく和や翔破のパターンを踏襲するのか代替わりがあればリセットとなるのかが気にはなりますが、これまでのポージングを意識したものに比べればメッセージ性がはっきりとしていますし、睡眠学習ではありませんが繰り返し口にすることで選手に、そして何より井口監督に根付くことを願いたいものです。

まずは佐々木朗

そしていよいよキャンプが始まります。
昨春に比べればネタ不足なロッテの話題はさっそくに佐々木朗で初日からブルペンに入るのか、紅白戦での登板があるかどうかに注目が集まります。
二年目でのようやくのデビューとなれば昨年に掲げた一二軍合わせての50イニングの縛りが継続するのか否かが次のステップになりますが、そんな狸を狩る前にまずは実戦で投げること、そして投げたとしてそこからの回復にどれだけの日数が必要かを探るのがポイントになるのでしょう。
余程のことが無ければ種市、西野を欠いても五枠までは指を折れる先発ローテーションですので焦る必要もなくまずは浦和での公式戦デビューを経た上で手応えがあれば登録抹消を繰り返しながら半月に一度の六枠目へのチャレンジが妥当だと考えますが、吉井コーチの差配を楽しみにしています。

田中将に負けるな

そして驚きの田中将のNPB復帰のつまにされないよう、超絶貧打線の奮起が求められます。
これまで4勝15敗とお得意様になっていますが意外にも対戦防御率の2.29はそれはそれで酷い数字ですが田中将が唯一に負け越している西武に次いで健闘してますのでそれこそ「1点」を大事に野球をやれば多少は抗えるのではないかと、スローガンの試金石にもなります。
そんな田中将は開幕カードが地元ですのでおそらくはそこで投げると思われ、もしそうであれば週末にぶつかるのは4月末までありませんから復帰に際しての踏み台にされることは無さそうですが、球団としては興行的にZOZOマリンの開幕カードに投げてくれるのを期待しているかもしれません。
田中将の調整状況にもよりますが件の数字はもう7年も前のもので大半の選手は入れ替わっていますから勝ちにこだわればロッテにぶつけてくる可能性もありそうで、もし復帰初戦の相手がロッテとなれば当然にピシャリと抑えることを期待される中でのKYぶりを見せられるかどうか、こちらももう少し先の話です。

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