17 佐々木朗希 投手 19歳 年俸1600万円
【2020年成績】 なし
その育成の難しさから当たるも地獄、当たらぬも地獄と評した佐々木朗の一年目は、残念ながらその不安が的中してしまいました。
マスコミが扇動してそれに井口監督が乗ったような一軍での先発はおろか一二軍のいずれでも実戦登板はゼロ、キャッチボールすらたまにやった程度でしかなく、井口監督が「体調面が戻らない」と言葉を濁していますが普通に考えれば肩肘でしょうし、大谷のような成長痛であればラッキーぐらいのイメージです。
それでいて閉幕間際まで一軍に帯同して連れて回したのは球団の意向だったのか井口監督の方針だったのか、はたまた手元で育てたかった吉井コーチの希望だったのか、結果的には二軍に置いた方が同じ投げられないにしても体作りに専念ができたでしょうし、言動からすれば吉井コーチに近いと思われる小野コーチであれば連絡体制さえ整えておけば任せられたのではないかと、何より一軍で活躍をしているわけでもないのに特別待遇によるマイナスが気になります。
体育会系な考えですが試合中のボールボーイなどもすっ飛ばした一年目が今後にどう影響をするのか、タブロイド紙などは一軍から離れて浦和に戻ってからの佐々木朗がボッチと面白おかしく書いていますがそれはさておき、こうなってしまえば来季に実戦登板ができれば御の字ぐらいに考えるのがよいのでしょう。
過保護すぎる
シート打撃での160キロは衝撃的でしたし、その資質はロッテはもちろんのこと球界でも屈指なのは間違いありません。
しかしその資質に耐えられる体が伴っていないのは昨夏の地方大会決勝戦を回避したときから指摘をされていたことですので、そもそも一年目から一軍がどうのと即戦力を期待をされていたこと自体に無理があったわけで、種市も一年目は秋口になって二軍でようやく1試合1イニングを投げただけです。
1巡目であることを差し引けば実戦登板無し、フェニックス・リーグにも参加せず、となれば戦力外にまっしぐらなポジションなわけで、二年目の来季に今年の過剰とも思える特別視を止めることが佐々木朗にとっては一番ではないかと、知名度抜群による球団の過保護が過ぎていたようにも思えます。
大学生、社会人ならまだしも高校生に指名の段階で一軍キャンプを明言し、ロッテでは異例の入団会見での背番号発表、1月のポスターに抜擢、押し寄せるファン対策として石垣島でファンの立ち入れる範囲を狭め、サインを女性と子どもに限定し、とにかく異例ずくめでした。
球団としては本人のためを思ってのところもあったにしても佐々木朗本人が窮屈に感じていれば逆効果ですし、名前があるだけに育てられなかったときの十字架を重く感じすぎないことが肝要かと、来年は横山らと笑顔で練習をする佐々木朗であってくれればと思います。
【オリオン村査定】 1600万円 → 1600万円 (±0%)