2020年通信簿 0 荻野貴司

0 荻野貴司 外野手 35歳 年俸7800万円

【2020年成績】 53試合 203打数 30得点 59安打 打率.291 17二塁打 0三塁打 1本塁打 10打点 19盗塁 26四死球 23三振 得点圏打率.258

昨季に節目の10年目で念願の規定打席到達をした荻野は開幕から26試合連続出塁は1970年のアルトマンに並ぶ球団記録と今季も30代半ばとは思えないような活躍を見せていましたが、好事魔多し、記録が止まった翌日にヒットを放ち再スタートを切ったと思ったところでの故障で長期離脱となってしまいました。
そこまで12盗塁はリーグトップで今季は盗塁王との期待が高かっただけに復帰までの2ヶ月はあまりに長く、復帰後は2割ちょっとしか打てずに終わってみれば3割を切ってしまったのがもったいなかったですし盗塁も20に届かず、またしてもスペ体質の顔を覗かせたのが残念すぎます。
そんな荻野はFA権行使を検討と報じられていますがどうなるか、若く才能のある選手が多くその可能性を見せた外野陣ではありますがまだチームには荻野の力は必要ですし若手には与えられるのではなくポジションを奪い取ってこその本当のレギュラーですから、荻野にはその壁として君臨してもらいたいです。

体が能力に耐えられない

その最初となった右膝外側半月板損傷はアクシデント系に近いので仕方のないところもありましたが、その後は走塁中の肉離れなど能力に体が耐えられずに壊れてしまうようなケースが多く、今回もスライディングのときに膝ではなく右大腿二頭筋筋損傷ですからおそらく公傷にはならないでしょう。
あの膝を軸にくるっと回るスイングは古傷の膝に相応の負担があるでしょうし開幕前は左膝の違和感を訴えたときもありましたが大事には至らず、しかし無意識にもその膝を庇う動きで太ももなどに負荷がかかっているのか、いずれにしても加齢による衰えもありますのでフルに近い出場は難しくなってきそうです。
コロナによる離脱から復帰をしてからは3割を超える成績を残しましたので井口ロッテではハードルが高いですが適度に休ませながらの起用が長持ちに繋がると思いますし、そういう意味では石垣島でレフトでノックを受けていた理由は分かりませんが結果的に藤原の台頭でそこがホームポジションになれば可動域も狭まりますし守備範囲の広い和田らとの併用で荻野を大事に使ってもらいたく、また今季も何試合かあったDHでの起用も選択肢としてありえます。
それが荻野の美学と相容れるかどうかがFA権行使に影響をしそうなのが悩ましくもありますが、あるいは打撃以上に守備ではスタート、ストップ、切り返しなど瞬間的な負荷がかかりそうなので打撃、盗塁を活かすための守備の負担を和らげる施策もあってよいでしょう。
打撃では昨季の10発はそもそも出来すぎでしたので今季が僅かに1発ではあっても二塁打の数は変わっておらず3割に近いその打率からしても高いレベルで維持ができていて、早打ちで四球、三振ともに少ないのも相変わらずですがそれでも昨季から四球が以前よりは増えて課題だった出塁率が.370と文句の付けようがありませんから来季も一番か二番かは分かりませんが核弾頭として打線を引っ張っていくことが期待されますので、老いてなお盛んな荻野であってください。

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